旭町2ノ6
TEL53-2946

 旭町のバス通りから少し入ったところに、日本酒の瓶が並ぶ居酒屋があります。今回お邪魔した「居酒屋 へそまがり」です。

 創業二十九年、近所の人たちが集う居酒屋として店を守っている店主の対馬均さん(56)と奥様の直美さん(52)。ご主人は大の日本酒好き。遅い時間にお店を覗くとほろ酔いの均さんに会えます。

 入ってすぐに「ここには、おでんがあるぞ」とわかるカツオと昆布のダシの香りが漂います。大根、牛すじ、豆腐が人気とか(各百四十円)。「醤油や化学調味料は一切使ってないよ。鍋に昆布をひき詰めて、カツオだしと、あとは塩。それだけ」と均さん。ほんのりと昆布の色で茶色くなった汁もゴクゴク飲み干したくなります。

 「これはウチでしか食べられないから」と出してくれたのが、「とり皮せんべい」(二百十円)=写真。皮の脂を一枚一枚、丁寧に処理して、炭火で一度炙り、カラッとあげたパリパリの食感です。ビールに合いそうな塩こしょう味です。

 壁には、日本地図が印刷されたスタンプカードを手にしたお客さんの写真が貼ってあります。今年の四月からはじめた「へそまがり スタンプラリー」です。全国の日本酒を取り揃えるへそまがりならではのイベントです。各地域の日本酒を飲むとその場所にスタンプを押してもらえるというもの。早い人は、七月に全国制覇。中には大学生もいました。有効期限は、お客様が自分の健康と相談して、とのこと。全国制覇した酒豪には、スタンプカードが二千円分のお食事券として使えます。

 厨房には立派な炭火の焼き台があります。お店を創(はじ)めた均さんのお母さんが作った串焼き用のタレの壺が置いてあります。二十九年間注ぎ足して大事に使われているタレを味わうなら、一串から注文できる焼き鳥をぜひ(一本百十円から)。タレは奥様の故郷、喜界島の黒糖を使ったまろやかな味です。

 宴会もできます。予算はご相談ください。

 営業時間は午後六時から十一時半まで。日曜定休。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

 「へそまがり」という店名を見て、思わず二ヤリ。ズラッと並ぶ日本酒の種類の多さにもビックリです。

 ちょうど寒い日。温かいおでんが嬉しい。昆布とカツオのダシがきいた薄めの味付け。食べるほどに、しみじみと美味しさが伝わってきます。

 焼き鳥も美味しいというので、食べてみたら本当に美味しい! 軟骨入りのつくね串は、ずっと食べていたいほどの味です。美味しさの秘訣はタレ。29年間注ぎ足し注ぎ足してきた年季の入った味。「これをごはんにかけたい」と言ったら、ちゃんと丼もありました。

 今度はお腹を空かせて、開店と同時に行ってみよう。