3・4仲ノ8・TEL26-3358

 先月、三・四仲通りにオープンした「彩旬ダイニング 季ごころ」さんにお邪魔しました。

 落ち着いた和風の店内。カウンター越しに、ズラリと並ぶ日本酒がなんとも頼もしい感じ。約二十種類の日本酒を取り揃えているそうです。左手には、少し照明を落とした個室が広がっています。

 「大人な雰囲気でお酒とお料理を楽しんでもらいたいと、個室を多くしています」と店主の町田将紀さん(36)。

 さてメニューは、刺身や握り寿司、海鮮丼などの魚介類、旬のアスパラやナスなど野菜のメニューが豊富。

 早速出て来たのは刺身盛り合わせ(二人前二千二百円)。オシャレな陶器の器に鮮やかなマグロ、見るからに脂の乗ったシメサバやタイ、透き通った薄造りが美しいオヒョウなど、新鮮な魚介が美しく盛り付けられています。

 続いて北海道では珍しい「鮎塩焼き」(八百円)。アユ一匹がドーンと載った見た目のインパクトもさることながら、旬のアユをカラッと塩焼き、爽やかなカボスでお酒がすすみそうな一品です。

 「これといって変わったメニューづくりも行なっていませんが、シンプルに季節の味わいを楽しんでいただける料理を作っています」と町田さん。

 旭川生まれの町田さんは、二十歳から飲食業界で修行を積んで来ました。「八年間、サンロクの飲食店で勤めていましたが、そのころから『頑張れ』と言って下さるお客様がたくさん居たので、やはり独立するなら中心部で、と決めていたんです」。気心の知れた仲間と、「季ごころ」へどうぞ――。

 日曜、祝日定休。午後六時から午前零時まで。(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 最近、若い人が新しいお店をどんどんオープンしている。

 私がこの店ですごいなあ、と思ったのは、元働いていたお店の店主も全面的に応援しているところ。旭川で、同じようなお店なのだから、ライバルになるのに。その店主に「オープンするから、よろしく」と言われて、行ってみた。

 今までちゃんと修行してきたというのが伝わる、しっかりとした料理と接客。大きな器に入ったトマトの浅漬けは、私のお気に入りに。ぜひ、行ってみて下さい。

2016年06月28日号掲載