宮下通8ノ3(JR旭川駅構内)・090-8370-1329

 旭川駅北口の構内に今月十一日にオープンした「アモ・ベース」は、旭川を中心とする北海道のお土産を販売するショップです。他の土産店ではなかなか見つからない、独自の視点で選ばれた商品が揃います。お菓子などの定番のお土産のほか、買物公園にある「ジャパチーズ」のチーズや鷹栖町にある「伝承館」の豆腐といった食品、道民には懐かしいドリンク「タングロン」など多彩。東旭川の「カエデカフェ」の豆を使ったコーヒーや「サッポロクラシック」の生ビールがテイクアウトできるなど、観光客にも市民にも嬉しい商品構成が魅力です。

 お土産のセレクトを行うのは、「アサヒカワモノアンテナ」など、旭川の魅力を発信するイベントを手がける「ボンズカンパニー」の笠原二三男さん(44)です。

 「旭川をはじめとする北海道で生産された商品を、もっと知ってもらいたいとの思いでこのお店を始めました。道産の高品質な食材を使ったフードなど、素材にこだわったものが中心ですが、旭川の老舗の菓子店『まるきた』とコラボレーションしたお饅頭のように、メーカーと一緒になって新たに開発する商品もあります。ほとんどの商品は、取り扱うためにメーカーや生産者と私が直接交渉して集めています。ここは大きなお店ではないので断られることもありますが、市民の人にも喜んでもらえるようなセレクトにするために、今後もどんどん商品を増やしていくつもりです」と、話してくれました。

 緑道にある菓子工房「イリス・キス・キス」の四十八種類のクッキーの中から「チョコチップ」(百九十一円)を食べてみました。発酵バターが芳醇な香りで、サクサクとした食感。リッチな気分が味わえるクッキーです。箱入りなのでお土産にも最適ですが、一枚で販売しているので、ちょっとしたおやつにもまた食べてみたいと思いました。

 これから外に出るのが気持ち良い季節。ここで生ビールとおつまみを買って、駅の南側の広場で忠別川を見ながら、のんびりするのもいいんじゃないでしょうか。

 無休。午前七時から午後八時まで。(ライター・長祖久美子)

ケロコのひとことメモ

 オープンしてから楽しくて、もう何度も行ってます。免許はあるけれど運転はしないので、すぐに買いに行けないような遠くにある物や、知る人ぞ知る物が大集合する様子に、思わずニタッとしてしまいます。

 お気に入りは、「まるきた」のあも兵衞。気軽な手土産にも可愛くてぴったり。「ジャパチーズ」をここで買えるのも嬉しい。「茶木」のニッキ飴やらっきょ飴にも、興奮しました。

 大きな箱のお菓子のお土産もいいけれど、オイシイものを何種類もというのは特に嬉しい。送り手のセンスが光ります。

2017年04月25日号掲載