東光8ノ6ノ3・TEL76-7283

 フレンチ、イタリアン料理店などと聞くと、食べる前からちょっと及び腰になってしまう。でも、この店はユーロダイニング(ヨーロッパの食堂)。店名のネクサスにしても、来た客にリピーターになってもらい、つながってくれれば――との願いが込められている。

 ランチ(スープ、サラダ、ドリンク付き千円)は週替わりで、魚介類か肉類のパスタ、肉料理の三種。この日いただいたのは、まず若鶏のフリカッセと温野菜のチーズ焼き。面倒なフレンチかと思いきや、「白い煮込み」と呼ばれるフランスの家庭料理なのだとか。とろりとしたチーズと生クリームの中に、煮込んだ鶏肉や温野菜のジャガイモ、トマト、ブロッコリー、カボチャがたっぷり入っている。色んな野菜が食べられるのがうれしい。

 続いて、豚バラ肉とナスのトマトバジルパスタ。取れたてのナスが一本分しっかり入っている。濃厚なトマトバジルソースとの相性も抜群だ。僕が毎週習っているスペイン語の先生は、いつも「日本のパスタは、どうしてあんなに様々な具材を入れるのでしょうかね」と嘆く。でも僕は、もりそばより天ぷら、カシワなど色んな具材が載った方が好き。栄養的にもいいしね。

 オーナーシェフの星正浩さん(48)は、高校を卒業して以来フレンチ一筋。札幌、淡路島、旭川などでホテルを中心に修行してきた。念願の自分の店を開店したのは、この五月下旬。「肩肘張った店ではなく、スペインのバル的な店を目指しています。飲み物を片手に、気楽に料理を楽しんでほしい」と星さん。

 夜の部も、ローストビーフやピザ、キッシュ、アヒージョ、アクアパッツアなど、どれも千円前後。でも、手作りにこだわり、材料もできるだけ道産にしているそうだ。

 定休日は月曜日。営業時間は、ランチが午前十一時~午後二時、ディナーが午後六時~同十時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 新しいお店がオープンしたと聞くと、行かないわけにはいかない。お店はとてもお洒落で混んでいた。

 パスタかピザかドリアか…。迷った末にパスタにしたけど、これが美味しかった。魚介ラグートマトクリームパスタ。驚いたのは、アサリやエビ、ホタテがものすごくたくさん入っていたこと。トマトクリームソースの感じも絶妙。

 ここのシェフの味付けは、私の舌にとても合う。それが、サラダもドリンクも付いて1000円というのもうれしい。接客も良かったし、また行こう。

2020年09月21日号掲載