「自維 過半数の勢い」「衆院選序盤情勢 中道伸び悩み」――一月二十九日付道新の一面トップの見出しである。ゲロゲロと思いながら、リードを読む。以下。

 ――共同通信社は二十七、二十八両日、第五十一回衆院選について全国の有権者に電話調査を実施し、取材を加味して公示直後の序盤情勢を探った。自民党は日本維新の会と合わせて定数四百六十五の過半数(二百三十三)の勢い。さらに支持が広がれば単独過半数もうかがう。「中道改革連合」は伸び悩む。参政党は議席大幅増、チームみらいは衆院での初議席獲得を視野に入れる。国民民主党は公示前勢力(二十七)を超える大きな伸びは見えない。小選挙区の勝敗が鍵を握る。

 記事本文の冒頭で、「ただ小選挙区で投票先未定は約二割おり、二月八日の投開票までに情勢は変わる可能性がある」と一応はアリバイをつくってはいるのだが、続けて、「自民は全二百八十九小選挙区のうち百七十程度でリードし、比例も堅調な情勢となっている。公示前の小選挙区百三十八、比例六十をいずれも超えそうだ」と明確に高市・自民の圧勝を予測する。

 記事は、自民と連立を組む維新について「牙城の大阪府以外への広がりが乏しく、公示前の三十四に届くかどうか予断を許さない」と書く一方で、衆院解散の直前に立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」について、「公示前の百六十七議席を下回る可能性がある。優位に立つ小選挙区が八十程度にとどまり、比例も勢いが乏しい。前回は自民派閥裏金事件による追い風を受け、立憲民主党は百四十八議席を獲得。自民と連立を組んで臨んだ公明党は二十四議席を得た。新党効果が見えない状況だ」と続く。

 公明党が、自民党総裁に高市早苗氏が就任したのをみて突然、二十六年間続いた自民党との連立政権からの離脱を宣言し、自民は衆参で過半数を割る事態に。政権を手放したくない高市・自民党総裁は、あわてて日本維新の会を連立政権に引きずり込んで(閣外協力)、自・維連立政権がスタートしたのが昨年十月のこと。小欄で“下駄の雪”などと失礼な表現を何度かやらかしたが、自・公から自・維に変わって、公明党が二十六年間、どれほど政権のブレーキ役を務めてきたのかを思い知った。いや、本当に。

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(工藤 稔)

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