緑町15
TEL51-4038
暑くなると喉越しが良く、火を使わないで調理出来る料理が食卓に上がるようになります。登場率が増えるのが冷奴。できれば、行きつけの美味しい豆腐屋さんの出来立てを食べたいものです。
近文小学校の近くの交差点に創業五十六年になる後藤豆腐店があります。後藤明夫さん(60)とお姉さんの佐藤綾子さん(62)が切り盛りしています。
朝から後藤さんが豆腐とこんにゃくを、綾子さんが寿司あげなどを作ります。
取材中も昼間にかかわらず、ひっきりなしにお客さんがやって来ます。「さっきの人は赤平から」と笑顔の綾子さん。口コミで遠くにもファンがいるそうです。美味しくできた豆腐料理をわざわざ持ってきてくれる人もいます。「うちはお客様以上の付き合い。本当にありがたいんですよ」と話します。
豆腐は一丁百二十五円。木綿と絹の間の豆腐で、表面はカチッと、中身はフワフワです。この豆腐で作る揚げだし豆腐は絶品とのこと。チーズのような食感でなんともまろやかになります。
ふっくらドーナツのような大きながんもどき(二枚百十五円)は、先代からのレシピで長芋が入って滑らかな口当たりです。
そして、手渡されて柔らかさにビックリしたのがこんにゃく(百四十五円)。味がしっかり染み込み、煮物ととても相性が良いんです。
帰りはおからも貰って。なんだか得をした気分。豆腐屋さん通いはやめられません。
営業時間は午前六時から午後七時半まで(売切れ次第終了)。日曜定休。
(取材・佐藤日奈子)
ケロコからひとこと
いつも車で前を通っていて気になっていたお店。ついに行ってきました。こういうお豆腐屋さんも少なくなりました。
早速食べてみると――。ホワーッと大豆の味がしてきます。「豆腐は大豆で作られているんだ」と再認識。お醤油なしでも美味しいのに感動です。
今度はこんにゃくダイエットをしようかな――。