東川町西10号北46
TEL82-2693

「東川に穴場のパン屋さんができた」と、パン好きの間で話題になっている「パンと焼き菓子の店 デメテル」におじゃましました。

 オープンしたのは、昨年の九月です。澤田夢子さん(32)が一人でお店を切り盛りしています。実家の敷地に建てた店は畑と植物に囲まれ、カウンターには朝焼いたパンが並んでいます。畑でおじいちゃんとお母さんが作った、採れたての野菜やベリー類、地元や近郊で育った食材、そして東川自慢の美味しい地下水で作られたパンは絶品です。

 パンは、叩くとコツコツ音が鳴るハードな質感=写真。ところが、包丁を入れると、中の生地の柔らかさに驚きます。常時十二種類程のパンがあります。フルーツパン(五百円)は、クルミやイチジクなどがたっぷり入っていて食べ応えがあります。山食(食パン・四百円)は、噛めば噛むほど「パンの旨味ってこういうことなんだ!」と感じられる一品。

 フランス菓子の「マカロン」もオススメ(百五十円~)。本場のビビットな色合いではなく、色粉を使わない素材の持つ淡い色が特徴です。クリームはビターなコーヒー味など五、六種類が店頭に並びます。

 その他に、雑貨やオリジナルのブレンドコーヒーなども販売しています。月ごとに替わるディスプレーや、新メニューが登場したりと東川への道のりが楽しくなるイベントが毎月盛り沢山です。

 午前十一時から午後六時まで。火曜、水曜定休。パンは電話で取り置きもできます。

(取材・佐藤日奈子)

 

ケロコからひとこと

 

 ここに行くまで何回挫折したことか――。二度目に行った時は場所がわからなくなり、すんなり行けたら定休日だったり…。それでもとにかく行きたいのです。パンを焼いている夢ちゃんも素敵。パンの前ににこやかに立っていると花が咲いたようです。

今までベーグルは、あまり好きではなかったのですが、ここのを食べたら、毎日でも食べたくなります。特にお気に入りはイチジク。次に好きなのはキャラメルチョコ。フルーツパンや、フランスパンもオススメです。

 「今日は何があるかな?」とドアを開けるのが楽しみ。東川まで買いに行く価値大いにありです。

2009年10月13日号掲載