3ノ8
TEL26-8839

 三条本通りにあるケンタッキー横の小路を入り、喫茶ブラジルの一階にある「てまひま厨房 たくぼん」にお邪魔しました。

 オープンしたのは今年の二月末です。シックでお洒落な店内は全席掘りごたつ。長居してしまいそうな雰囲気です。この日は予約で満席。サラリーマン、大学生のような若い団体客など様々。オーナーの佐藤拓敦さん(32)は「料理は和食ですが、食材にこだわり、ひと工夫で『この店だけの味』をお出ししています」と話します。

 秋の気配を感じるこの頃、体が温まりそうなメニューを注文しました。まずは「つゆしゃぶ」(一人前九百五十円、二名から)。コラーゲンゼリーを土鍋に入れて、たっぷりの野菜を投入。上川産の豚肉を七秒ほどしゃぶしゃぶ――。ネギと柚子胡椒を混ぜたカツオダシの効いた汁に付けて食べます。「お肉が甘い! 汁が旨い!」。旭川製麺に特注している細い鍋用のラーメンがなんとも美味。最初はコシが強く、コラーゲンをたっぷり吸わせてちょっとのびたぐらいの麺も良かったです。

 そのほかにも写真の、五時間煮込んだ「牛スジのトマト煮込み」(五百八十円)は「これが牛スジ?」というほどホロホロ崩れる柔らかさ。どのメニューもリーズナブル。そしてどれを頼んでもハズレ無し。友だち、同僚との食事におススメです。いつも賑わっているので、電話予約を――。

 営業時間は午後五時半から午前零時まで(金・土曜日は午前一時まで)。無休。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

  何度も前を通っていたのに気が付きませんでした。夜に通った時にライトに浮かび上がる素敵なドアを見つけました。わりと小さなお店を想像していましたが、中は広いのです。

 メニューを見るととてもリーズナブル。娘もお友だちと来れると喜んでいます。店内もお洒落で落ち着くし、料理一品一品がキレイに盛り付けられています。そして美味しいのです。

 ツナとダイコンの辛子醤油マヨドレッシングは早速マネをして作ってみました。ザンギは量も多くて自家製ラー油が添えてあり、これがまた美味しい。とろシメサバのお茶漬けをもう一度食べたい――。ぜひぜひ行ってみてください。

2010年09月14日号掲載