2ノ6・TEL 23-2455
市内で人気を集めていた「味彩善」(五ノ七)と「まんま屋ぜん」(二ノ六)を統合する形で二〇一八年、現在の場所に移転オープンした居酒屋。
店主の阿部善明さん(60)が、新鮮な魚介類を刺身や寿司、天ぷら、鍋など様々な形で提供してくれるほか、肉料理や串もの、グラタン、ピザなど豊富な種類がそろう。
ランチメニューは、そばが中心。「ざる」(七百円)、「とろろ」(八百円)、「かけ」(六百円)、「かしわ」(七百五十円)など単品のほか、「かつ丼」、「天丼」、「しょうが焼き丼」などとのセットメニュー(八百円~)を提供している。
豚のロース肉とバラ肉をミックスして特製のタレで焼き上げる「しょうが焼き丼セット」(八百円)も人気だが、中でも一番注文が多いという「ちらし寿しセット」(九百円)をいただいた。
ちらしの具材は仕入れによって変わるが、だいたいは共通。この日はマグロ、サーモン、ヒラメ、ホタテ、甘エビ、トビッコ、玉子の七種類で、どの具材も、脂のり、食感、舌触りが格別だった。
そばは、上川町産石臼挽きそば粉の二八。幌加内高校卒で「そば打ち甲子園」優勝経験を持つ同店のスタッフが毎日、手打ちしている。
つゆは、カツオ節や宗田節でとったダシに、一カ月熟成させた「かえし」を合わせた本格的なもの。かえしは「せっかくなら地元のものを使いたい」との阿部さんのこだわりで、キッコーニホン(曙一ノ一)のしょうゆで仕込んでいる。
手切りされた細めの麺に、ちょうどよくつゆがからんでおいしい。専門店をしのぐほどの味で、一人前のボリュームも満点だった。
そばは夜の時間帯にも食べることができ、三・六で酒を飲んだ人が締めに食べに来ることも多いという。「周りの店から『ぜんでそばを食べて来な!』と言われて来るお客さんもいて、それが重なると、そば屋状態になることもあるんだよね」と笑う。
「お客さんに『おいしいね』って言ってもらえるかぎりは、ここで頑張りたいね」と語った。
営業時間は、昼が午前十一時半~午後二時、夜が午後五時~午前三時。不定休。(東寛樹)
ケロコメモ
わりと家に近いので、いつでも行けると思ってたら、一度も行っていなかった。
メニューは豊富だし、美味しいし、リーズナブルだし、行かないでいて損したって感じ。
5人とか10人で集まる機会が結構あるんだけど、お任せでも十分満足。どれが出てきても美味しい。
まだ行ったことがないといいう人、ぜひ行ってみて下さい。