緑町12 TEL 51-8866
一九九〇年創業の洋菓子店。二〇二〇年から、現在の場所で営業している。
二代目店主の林和徳さん(49)が「店の看板商品」と話すのが、「クッキーシュー」(二百九十円)、「バナナボート」(四百五十円)、「コントルノ」(五百円)の三つ。
中でも最近の一番人気は、SNSの投稿で注目が集まったという「バナナボート」。スポンジ生地を半分に折って生クリームや果物をはさんだ、いわゆる「オムレット」だが、まず何よりも見た目のインパクトが大きい。
ふわふわのスポンジの間には、ひと口大に切られたバナナ一本分と、あふれんばかりに絞られた生クリーム。ずっしりとボリュームがありながらも、生クリームがあっさりしているので、一人でもペロリと食べられてしまう。
「クッキーシュー」は、さっくりしたクッキー生地に、少し苦味のあるコーヒー風味カスタードと生クリームの相性が抜群。「コントルノ」は、ふわっとした食感のシュー生地と半生カスタードクリームで層を作り、その上を生クリームやイチゴ、プチシューでデコレーションした贅沢な商品だ。
どのケーキを食べてもやさしい甘さで、林さんが「ウチのケーキの甘さなら食べられる、と言って来てくれるお客様も多いんです」と言うのもうなずける。
また、これだけを買いに来る常連もいるというロングセラー「あなたのそば物語」(二百円)は、幌加内町産のそば粉を使った洋風せんべい。ザクっとした食感の香ばしいせんべいと、サンドされたくちどけの良いホワイトチョコとのかけ合わせが秀逸だった。
同店では現在、夏期限定で、ソフトクリーム各種(四百円~)や、かき氷(マンゴー・いちご/各七百円)も販売している。取材当日は気温が高く、冷たいスイーツを求めて多くの客が訪れていた。
林さんは「先代からの流れを受け継ぎ、地域に根ざして、若い人から年配の人まで、誰もが気軽に入って来られるお店にしていきたいですね」と展望を語る。
営業時間は当面の間、変則的になっており、平日が午後一時~同六時五十分、土・日曜日・祝日が午前十一時~午後六時五十分。火曜日定休、その他不定休。(東寛樹)
ケロコメモ
ここのクッキーシューは本当に美味しい。
サクッとしたシュー生地の中に、甘すぎない生クリームがたっぷり入っている。生クリームだけどんぶりに貰いたいほど。シュー生地の食感とのバランスが最高。 買いに行く時は、1個、2個ではなく、5、6個は買った方がいいと思います。 ダイエットは明日から…。