豊岡7条7丁目 TEL33―6444

 愛宕小学校そばの環状線通りから少し住宅街に入ったところにある、スープカレー専門店のオアシスにおじゃましました。

 店主の谷太介さん(32)の実家は東川でお米と野菜を作る農家。そこで収穫された野菜やお米の美味しさを多くの人に味わってもらおうと四年前に店を開きました。

 スープカレーは鶏がらと豚骨のげんこつを約八時間煮込んだスープに各種スパイスが調合されます。野菜のうまみ、素材の美味しさを生かすために辛さは控え目。その分野菜本来の味が充分に引き立ちます。

 「たっぷり野菜のスープカレー」(九百円)にはジャガイモ、ニンジン、ナス、キャベツ、カボチャ、ブロッコリーなど合計十三種類の野菜が入ってい ます。谷さんいわく「これ一杯で一日分の野菜が摂取できますよ」。また、ご飯は白飯と黒米入りご飯の二種類から選べます。黒米入りはヘルシーさが人気で、 女性は圧倒的にこちらを選ぶそうです。

 野菜は素揚げしてあるだけ。それぞれがしっかりと自身の味を主張します。五段階ある辛さの三は中辛程度、辛すぎずほど良く香りが広がります。お年 寄りや子どもは一や二がおすすめです。何より野菜が美味しくて、食べ終わると「こんなに野菜を食べたの久しぶり」と満足感でいっぱいでした。

 「本当の野菜の美味しさをお届けします。野菜が嫌いな子でもカレーに入るとつい食べれてしまう。そんな魅力がカレーにあるんですよ」と笑顔で話す谷さん。家族揃ってぜひどうぞ。

 ランチは午前十一時から午後三時、ディナーは午後五時から午後九時まで。木曜定休。

(取材・草嶋一介記者)

ケロコのひとことメモ

 たまに突然カレーが食べたくなる。先日もそうで、評判のいいカレー屋さんに行ってみた。

 そこにいたオーナーは以前に私がはまったカレーパンが美味しいカレー屋さんにいた人だった。念願の独立を果たしたわけだ。

 スパイスは嫌いじゃないけれど、あまりスパイシーすぎるのは苦手。でもここのはスパイスが効いているけれどバランスが絶妙。

 たっぷり野菜のスープカレーを食べた。野菜がとても美しい。看板に偽りなく、本当にたっぷりの野菜。夏になると実家の畑で自ら野菜を作るというので楽しみだ。

2012年04月03日号掲載