旭川市永山7条13丁目

 永山の住宅街にある焼き鳥屋さん、「日本橋・一鳥」にお邪魔しました。今年の二月にオープンしたお店です。

 デザイン会社を経営するオーナーの一條さん(48)は大の焼き鳥好き。東京で暮らしていたときに通った日本橋の焼き鳥店の味を再現しようと店を開きました。

 「本州ではタレが主流です。ですから納得のいくタレにたどり着くまで試行錯誤の連続でした。タレはお勧めですよ」と一條さん。

 早速、ねぎま(百十円)をいただきました。一目見てそのボリュームに「おっ」と思わず声が出ます。肉の大きさが通常の一・五倍くらいあります。しかも炭火でじっくりと焼いているので、外側がパリッとしていて中はふっくらジューシー。噛むほどに旨味が口に広がります。

 お通しと一緒に添えられる青柚子胡椒をお好みでチョイと焼き鳥に。味のアクセントが変わり、つい「もう一本」と注文してしまいます。山椒や七味は東京で三百年以上続く「やげん堀」から取り寄せています。「美味しいと思ったものをたくさんの人に食べてもらいたいから」と一條さん。

 「〆の一鳥蕎麦」(三百五十円)は、シンプルなかけ蕎麦。そこにねぎまやモツ串(百十円)の肉を入れて食べると絶品だそうです。メニューにはなんと「ナポリタン」(五百五十円)が。子ども向けにと作ったメニューですが女性客に好評だとか。気軽に入れるお店です。ぜひどうぞ。

 午後七時から午後十一時半(日祝十時半)まで。月曜と第一日曜定休。

(取材・草嶋一介記者)

 

ケロコのひとことメモ

 卵かけご飯がおいしい焼き鳥屋があると聞いて、早速出かけました。最初に卵かけご飯を頼むのは、いくらなんでも失礼と、焼き鳥を注文。お通しと一緒に出される大分県の青柚子胡椒が気に入りました。

 まずはそのまま食べる。塩の加減もちょうどいい。二口目は青柚子胡椒をつけて。食べてみるとホワーッと緑の風が吹いてくる感じ。さわやかでおいしさ倍増です。勢いがついて、皮がパリッと焼き上がった手羽先や、さび焼き、ささみ梅しそも食べてみる。これまたおいしい。

 パクパク食べていると、お腹がいっぱい。卵かけご飯が入らない。今度はちゃんと考えて食べに行きます!

 

2013年06月11日号掲載