旭川市春光3条9丁目・℡73―8633

 春光の住宅街に建つ、築百年の古民家を全面改装したレストラン「春光倶楽部」にお邪魔しました。

 店内は和とモダンがマッチしたお洒落な空間です。開店は午後五時。素敵にライトアップされた庭園を眺めながら、四季折々の風情とともに食事やお酒を楽しみます。

 メニューは国内産、道内産の牛や豚、鶏、エゾシカなど肉料理と四季を通じた旬の野菜が中心です。店舗裏手と雨紛の自社菜園では、スーパーであまり見かけない白いキュウリや白ナス、二十種類以上のトマトなどを無農薬で栽培しています。

 「自分たちの作った野菜と豊富なメニューが自慢です。ゆったりとした時間をお楽しみください」と店主の中野勝弘さん(49)は話します。

 「桜チップの香り盛り合わせ」(千四百円)はカモと知床鶏、エゾシカの三種類の肉とチーズ、玉子の燻製盛り合わせ。一晩じっくりと漬け込み、桜チップでスモークした味わいはまさに香り豊か。一緒にエビスの生ビール(五百円)がおすすめですね。

 黒毛和牛の厚切り牛タンステーキ(二千円)は、舌の付け根近く「芯タン」と呼ばれる一番おいしい部分だけを使っています。凝縮した旨味と歯ごたえを兼ね揃えた人気の一品です。

 注文を受けてから炊く「伊賀焼き土鍋のふっくらご飯」(二人前七百円、三人前千円)はブランド米のゆめぴりかを二十分ほど掛けて炊き上げます。お酒を飲まずとも食事だけでもおすすめです。

 午後五時から午前零時まで。月曜定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 前から気になっていた「春光倶楽部」にやっと行ってきました。5時のオープンと同時に入店。外がだんだんと暗くなって庭園がライトアップされる様子を眺めながら食事。本当に素敵でした。それにしてもこんなお店があるなんて! 教えるのが少しもったいない感じ。

 肝心のお料理ですが、こちらも大満足。お肉と野菜が自慢というので、まずはサラダ。大きな器に盛られ、見るからに食欲をそそります。

 肉は上川産渓谷味豚ロースのグリル。味も焼き具合もいいの。牛そばろ巻き寿司もおいしかった。次は伊賀焼き土鍋のふっくらご飯を食べるぞ!

2014年05月27日号掲載