旭川市8条通6丁目・℡25-4914

今日は弊社のお隣、一味軒さんにお邪魔しました。一味軒さんと言えば、味噌ラーメン。でもでも、「タクシーの運転手さんたちには正油が人気らしい」というウワサを耳にしました。
 「確かに、正油しか食べない運転手さんもいるねえ」と店主の中村有一さん(60)。ウワサは本当でした。では早速、いただきます。
メンマ、チャーシュー、そして薬味のネギだけのオーソドックスな具材に、黄色い中太麺。豚骨とカツオ節、たっぷりの野菜でとったスープは、シンプルながら奥行きがあり、飽きない美味しさです。これは、昔ながらの旭川ラーメンですね。
ラーメンの「おとも」と言えば、もちろんギョウザ。「皆さんビックリするんですよ」と奥さんの春美さん。いやあ、確かにビックリ。十三、四㌢ほどの大きなギョウザが五個です。
自家製のラー油をつけていただきます。厚めの皮に豚肉がギッシリ。具材はニラと豚肉、肉の甘みがジュワ~っと広がります。
「ラーメンスープは三十九年前の創業のときからつぎ足しているので、味も見た目もず~っと変わっていません。古臭い、なんて言われもしますが、意地ですね」と笑う有一さん。変わらない味、シンプルな味だからこそ、何度も足を運びたくなりますね。
 月曜定休。午前十一時から午後十時半まで。
(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

ラーメンはいつ食べても美味しいけれど、寒くなってくるとお腹の中からポカポカと温まり、より一層美味しく感じますよね。
今年25歳になる娘が小学生のころから通っている一味軒。いつも食べるのは、モヤシたっぷりの、ピリ辛スープの味噌。考えてみたら、味噌しか食べたことがなかったなぁ。
もともと正油ラーメンが大好きなので、食べてみたら…、あーら~おいしい。この味好き。かなり好き。それからは頭の中で一味軒一味軒とグルグル周り、昨日も食べに行ってきました。味噌か醤油か…迷いつつ――。

2014年10月21日号掲載