東旭川町倉沼30番地6・TEL74―8739
動物園手前を左に曲がり、のどかな風景が広がる一帯に、オシャレな看板を見つけました。今日は「倉沼カフェ」さんにお邪魔しました。
大きなテラスと庭にびっくり。店主の白取收さん(60)が、昨年六月にオープンしました。「定年を迎えたので、当初は庭づくりに励もう、でもせっかくだから人が来て、お茶が飲めるようにしよう、と思ったのがキッカケです」と白取さん。
庭ではヒメリンゴの樹が小さな白い花を咲かせています。奥にはなんと手作りのツリーハウスも。つい散歩しすぎちゃいましたが、お料理をいただきます――。
小腹がすいた時には、フレンチトーストセット(八百五十円、ドリンク付)。四種類から選べます。記者は「ソーセージ&トマト・きゅうりサラダ」を選びました。フワッフワのフレンチトーストはタマゴと牛乳の、ほんのりとした自然な甘さが美味しい。朝市で仕入れたトマトとキュウリは新鮮、スパイシーなソーセージも上品なおいしさです。
デザートには手作り「くら生ぷりん」(四百五十円)。タマゴと牛乳のアングレーズ・ソースにカラメル、二つのソースがなめらかなプリンに馴染んだほのかな甘さに、心が安らぎます。
コーヒーはサイフォン式、深みと香り高いブレンドです。サイフォンから自分で注ぐ形で、一・五杯ほどあるので、ゆっくりしたい方にもおすすめです。
店内に飾っている絵は、タンザニアの現代アート「ティンガティンガ」。鮮やかな色使いで描かれたユニークな表情の動物たちをじっくり眺めて…。
アカゲラが庭にやってきました。「コゲラやヤガラ、シジュウカラ、リス…たくさんの動物が来るんですよ。これからの季節はショウブやアジサイの花もいっぱい咲きます。花々や動物を見ながら、ぜひ、ゆっくりして下さい」と白取さん。時間がゆっくり流れる感じ、取材に来たことも忘れてしまいそうでした――。
火曜定休。営業時間は、午前八時半から午後七時半まで。ラストオーダーは午後六時。
(取材・太野垣陽介記者)
ケロコのひとことメモ
最初に行ったときは庭のスイセンが満開でした。とても居心地がよくて、すっかり気に入りました。
サイフォンのコーヒーって、美味しくて雰囲気があるのね。気に入ったのはフレンチトースト。流行の甘いトーストではなく、砂糖は使っていません。甘さが欲しい時は付け合わせのメープルシロップやアイスクリームを添えて。
庭を眺め、ティンガティンガの絵を見ていると、なんだか別の時間が流れて行くような気がしますよ――。