永山3ノ8・TEL47-6565

 永山の男山さんの近く、「地産食堂 ウルエ」さんにお邪魔しました。元気な「いらっしゃいませ!」の声に迎えられ、中に入ると意外なほど広々とした店内です。

 早速メニューを…多すぎて選ぶのに迷ってしまいます。「地産食堂」の名の通り、知床産の豚肉や猿払産ホタテ、道産野菜などを使ったメニューがズラリ。丼ものにスープカレー、さらにラーメンなど五十種類以上もあります。寒~い日だったので、まずは「麺から辛味噌ラーメン」(七百七十円)をいただきます――。

 大きなどんぶりの上に、麺が見えないほど野菜がドッサリ。一口すすると、深いコクとあっさりした辛さ…と思いきや、麺にも唐辛子が練り込んであり、食べるほどに口の中に本格的な辛さとコクが広がります。汗だくなのに、また食べたくなる、クセになる味わいです。

 続いては、「猿払産ホタテの帆立丼」(七百二十円)。プリプリのホタテの貝柱が六個とコリコリとしたミミ、ホタテのエキスの染みたタレが絶妙。味噌汁とサラダ、漬物も付いて、手頃なお値段で満足の逸品です。

 店員さんに少し驚かれましたが、気になる「知床産ポークのカツ丼」(九百三十円)も注文。一口で、柔らかく、厚みのある豚肉から、とんでもなく美味しい旨味が溢れだします。満腹でも夢中でごちそうさまでした。

 開店したのは二〇一〇年。「素材にこだわり、北海道の美味しい食材を届けるのが当店の目標です」と若佐大介店長(41)。経営会社の名にもなっている「ウルエ」の由来は「空」という漢字を三つに分けたカタカナ文字。「北海道の空」という意味とのこと。

 北海道フードマイスターの資格を持つ若佐さんがオススメするのは、「ウルエ ロコモコ丼」(九百三十円)。「甘みの強いグレービーソースが日本人には合わないので、試行錯誤して、牛すじから特製のソースを作りまして…」と聞いているうちに、満腹なのにまた食べたくなって――。

 月曜定休、木曜はお昼のみの営業。お昼が午前十一時から午後三時(同二時四十分ラストオーダー)、夜が午後五時から同八時(同七時四十分ラストオーダー)。(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 ここの「麺から辛味噌ラーメン」と「知床産ポークのカツ丼」にハマりました。一晩寝て起きると、また食べたくなって…。3連チャンで行ってしまいました。

 4日目も行こうと思ったら、定休日。違うお店でカツ丼を食べたんだけど…やっぱりウルエのが美味しいという結論に達しました。肉が厚くて、柔らかく、脂身が少なくて、ごはん一粒も残すことなく完食です。

 辛味噌ラーメンも太っ腹。モヤシや白菜が山盛り。辛いんだけど、旨味がわかるギリギリの辛さなんです。本当においしくて、スープの残りでおじやにしたいぐらい。何でも美味しいので、何度でも行ってみて下さい!

2016年12月20日号掲載