3ノ8・TEL74―6235

 こんな素敵な店が出来ていたとは、ついぞ知らなかった。知っていたら、僕ももっと早く来たのに。

 店のキャッチフレーズは「和心洋才」(和のおもてなしの心に西洋の技術を)。焼鳥倶楽部「ふとっぱらや」などを手掛けている会社「エピルカ」の社長山本英樹さん(40)が、満を持して昨年十二月に開店した。

 山本さんは、旭川の高校を卒業後、東京の大手外食企業で飲食業のイロハを学び、Uターン。「本当は、旭川で高知のよさこい祭りみたいな大きな祭りをやるのが夢」だった。でも、ひょんなことから「食を通じて、もっと旭川の知名度を全国に広げたい」と、夢を食の世界へ変えた。

 ここで提供するのは、和食と洋食の境目がなく、見事に融合した料理。例えば、この日のお薦め料理の刺身五点盛り合わせ(千三百八十円)。赤ハタ、サメガレイ、ヒラマサ、活ダコ、塩水ウニが美しく盛られた皿の横には、定番のワサビ醤油のほかにオリーブオイルと塩が添えられている。カルパッチョ風にも食べられる工夫だ。

 赤ハタのポワレ(千四百円)には、バジルソースと西京味噌が添えられる。カリッとした魚の皮、ふっくらとした白身に、どちらも抜群にあう。西京味噌は、これだけで日本酒が進みそう。

 内容からすれば、価格は驚くほど良心的。飲み放題(千五百円)で、豊富に取りそろえたグラスワインなどを飲めるのもうれしい。

 一階は個室とカウンター席、二階はワンホール。椅子やテーブルなどの調度も申し分なく快適で、料理と同じくセンスの良さが光っている。

 食べてみたいものは、特製メンチカツ(五百八十円)などまだまだある。ええい、面倒だから今度はコース(飲み放題で女子会三千五百円、一般四千円から)で店の魅力をフルに味わおう。

 定休日は日曜日。営業時間は午後五時~午前零時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 前を通るたび、気になっていたけど…。行ってみて、素敵なのでびっくり。もっと早くいけば良かった。オープンキッチンで、とても広いカウンターがいい。

 和を中心に洋の要素って、どんなのだろうと思ったら、お刺身はお醤油の他にオリーブオイルと塩も出てきて、カルパッチョ風にも食べられる。

 握り寿司がまたお洒落。「インスタ映え」します! 女子会プランもお得。奥に、金庫だったところが個室になっています。ここなら、おばさんたちが大声で話しても大丈夫。近々行きます。

2018年07月17日号掲載