豊岡11ノ1・TEL56―6659

 旭川の子育て中のママが、笑顔になれる空間を作りたい――。こんな思いから先月、オープンした。店名も〈ママに痛みが「ないん」、不安が「ないん」日〉という願いを込めた語呂合わせ。

 お子様連れ大歓迎で、店内奥には幼児らをゆっくり遊ばせながら飲食できる広いキッズルーム、おむつ替えコーナー、授乳室なども用意した。

 この日の日替わり定食(千円)は、梅シソチーズカツをメインに、副菜がナスの煮浸し、ダイコンとハムのマリネ、ニンジンとひじきのカレー炒め、ズッキーニのナムルなど。一つ一つ丁寧に作られたホッとする味だ。

 スープカレーランチ(千二百円)は、辛さをちょっとだけ抑え、これもやさしい味。自慢のフランクフルトソーセージのほか、ズッキーニやナス、ピーマン、カボチャ、ニンジンなど色とりどりの旬の野菜がたっぷり入った健康食だ。

 「自宅でママさんが簡単に真似できそうだけど、こういう調理方法もあるというヒントを持って帰ってもらえるような料理を目指しています」と、経営する治部玲那さん(35)。

 治部さんは高校卒業後、調理師免許を取得。さらに、結婚後に看護師資格も取り、産婦人科看護師として働いた。二年前に独立して妊婦さんのための骨盤矯正整体サロンを開いたが、整体を受けるママさんだけでなく、たくさんの人に来てもらいたいとサロン階下にカフェもオープンさせた。

 治部さんも含め、スタッフ十三人は全員、看護師、保育士、幼稚園教諭などの資格をもった子育て中のママさん。客は全員ママさんかと思えば、料理の美味しさと居心地の良さからか、近くの男性サラリーマンなどもけっこう多いそうだ。子育ての終わったママにも、未来のパパにもお薦めです。

 定休日は日・祝日と隔週土曜日。営業時間は午前十一時~午後四時(ランチは二時まで)。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 スタッフが全員女性で、若いママさんたちというのがいい。子連れにも優しいお店。

 私が子育てをしていたころ、子連れでランチしたいと言うと「子育ては何年もないのだから、ランチになんか行かなくてもいいでしょ」と、言われたっけ。でも、たまにはお友達とランチしたかった…。

 日替わりランチを食べた。おいしかった。次はサラダランチを食べてみようかな。食べながら見渡すと、ママ目線の気づかいがあちこちに。子連れでなくて、おばさんと行っても大丈夫――。

2018年07月31日号掲載