豊岡12ノ4・TEL080-9340-1450

 「いぶき」「蕎酎」など手打ちそばの美味しい店が並ぶ動物園通りに、また新しい手打ちそば店が先月末に開店した。
 そばを打つのは、佐藤久美さん(58)と神崎里美さん(55)姉妹。そば店巡りが大好きで、ともにそば打ち教室にも通って技術を磨いてきた。「美味しくて体にもいいそばを、ゆったりとした空間で多くの方に食べていただきたいと、主婦目線の店にこだわりました」と久美さん。

 デザイナーのあべ・みちこさんが描いたお洒落なのれんをくぐると、店内はまるでカフェのよう。僕もそば店巡りが大好き。早速、一押しの「かしわせいろ」(千円)と「とり天大葉巻き」(三個二百五十円)をいただいた。まずは、そばをつけ汁に付けずに口に。香り高いそばの風味が、ぱっと広がる。カシワやマイタケ、ネギなどがたっぷり入った濃厚なつけ汁で食べると、さらに幸せに。

 そば粉は道内産。産地にこだわらず、その年に出来の良かった実を仕入れ、店内で石臼挽き自家製粉している。ちなみに、いまは摩周産と黒松内産だそうだ。そばの好みは人それぞれだけど、これはとにかく美味しい。サービスに付いてくる、だし巻き卵とそば寿司も味わい深い。

 とり天は、注文しないと絶対に損する。衣はサクッ、鶏肉は柔らかくて何ともジューシー。さわやかな大葉が味を引き立てている。鶏肉は、一晩酒に漬けこんでいるという。

 開店間もないとあって、メニューは「もりそば」(七百円)、「かけそば」(同)、「かしわそば」(八百五十円)などとまだ少ない。「まだ不慣れでお待たせしたら申し訳ありません。これから、みなさんに喜んでもらえるメニューを少しずつ増やしていきます」と久美さん。楽しみだ。

 オープン記念に、今月末まで有効期限がある二百円割引券を配布している。

 定休日は火、水曜日。営業時間は午前十一時三十分~午後三時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 また、美味しいお店、見つけちゃいました。おそば屋さん。店内は、きれいで清潔感いっぱい。最初は「もり」だよね。喉越しも良く、おいしい、おいしい。女性が打ってるんだ。そば寿司も卵焼きもついて来た!
 ここはサービス精神旺盛。けち臭くないというか、お客さんに喜んでもらおうという気持ちが、ビシビシと伝わってくる。

 お店の前には、一応のぼりが立っているが、小さめ。横を通っても気づかない人が多いかも。まだ始めたばかりだから、これくらいでいいのかなあ。

2018年08月14日号掲載