旭岡3ノ6ノ11・TEL090―7515―7385

 まるで、仲の良い友人宅の居間でごちそうになっているようだ。また、自宅カフェが市内にお目見えした。

 店主は河村周(あまね)さん(44)。料理するのが大好きで「食べた人が元気になれるようなものを出したい」と、自宅居間を改装して先月オープンさせたばかり。

メニューは、日替わりのランチ(六百円、ドリンクとスイーツ付き七百五十円)とカフェ(三百円、スイーツ付き)のみ。火曜日はインド風・タイ風カレー、水曜日は和食家庭料理、木曜日は洋食家庭料理、金曜日は中華家庭料理。祝日のみ、特別ランチ(千円)となっている。

訪れた日は、特別ランチ。中身は、夏野菜のスープカレーに手羽元のオレンジマーマレード煮、ポテトサラダ、ドリンク、デザートのチョコレートムースバナナ添え。この値段で本当にいいの、とちょっと心配になってしまうほど。

お味は、とても素人が料理したとは思えない美味しさ。カレーは、周さんが独自に調合しているというスパイスがピリッと効いて、隠し味のトマトの酸味が絶妙。スープの中にはピーマン、ナス、ズッキーニなどの野菜が満載だ。

手羽元も、オレンジの風味が見事。スイーツだって手抜きなし。添えられたジャムは、庭で栽培しているラズベリー、グスベリー、ワイルドベリーなどを使った野趣あふれる甘酸っぱさだ。

メニューの中身は毎週変えるそうで「とにかく、お客さんが来てくれることが一番の楽しみ」と周さん。母は仕込みの手伝い、父は販売用のスモークレバー作りなど、家族あげて周さんを応援しているのも、居心地の良さにつながっているのかもしれない。

 土、日曜日は、ランチはお休みで惣菜販売のみ。午後四時から七時まで、サバの南蛮漬け、ニンジンシリシリなどを販売している。小さな店なので、予約がおすすめ。

 定休日は月曜日。営業時間は午前十一時~午後三時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 まだ、あまり知られていないお店を見つけると、うれしくなります。ここを見つけたときもそう。ホントに自宅の居間です。

 最初に行ったときは、杏仁豆腐。2回目はタイ風グリーンカレーとソウメンチャンプルでした。丁寧に作っているのが伝わってきます。

 これで600円は安過ぎかも。ソウメンチャンプルがあんまりおいしかったので、作り方を聞いて作ってみたけど、あんなにおいしくならなかった…。

 土・日は夕方からお惣菜の販売。近くにあったら、絶対にヘビーユーザーになっていました!

2018年08月21日号掲載