鷹栖町北野東2ノ1・TEL0166-76-4996

 ビストロと名前が付いた店は、妙に気がそそられる。ビストロとは、フランス語で〈気軽に利用できる小さなレストラン〉のこと。敷居が高くないのがいいのかもしれない。まず目に入るのが壁にかかった黒板。店のメニューが、魚や野菜、牛や豚などの絵とともにチョークで手書きされている。まさに、フランスのビストロの雰囲気だ(行ったことはないけれど)。

 ちょっと紹介すると、イベリコ豚肩ロースベジョータ(千八百八十円)、本日のカルパッチョ(八百円)、魚介のパエーリャ(二千六百八十円)、エビのアヒージョ(六百八十円)など。フレンチに限らず、スペイン、イタリアなどの料理がズラリ。

 オーナーシェフの野原宗平さん(36)は、勤めていた旭川のガス会社を二十九歳で脱サラ。好きだった料理を極めようと、市内のホテルで修業した。そして昨秋、中古住宅を自ら改装した念願の店を、夫婦で開店した。

 いただいたのは、ランチセット。まずは「アンコウとエビのオイルパスタ」(千百円)。アンコウが入っているなんて独創的だ。刻みワサビと白コショウがピリッと効いて、これはおいしい。「ハンバーグ」(千三百円)は、地元の鷹栖牛と上川渓谷味豚を使った本格派。肉の味わいを楽しんでほしいと、ステーキっぽく仕上げている。ワインが飲みたい!

 いずれも自家製パンかライス、サラダ、ドリンクが付くが、このサラダがすごい。ボールに、町内の農家が育てたビーツ、星形のキュウリなどが山盛り。「サラダもメインに考えています」という言葉に納得させられる。

 町内唯一の洋食店とあって、地元の人たちの宴会などで貸し切りとなる場合もある。問い合わせ・予約がお勧め。

 定休日は日、祝日。営業時間は午前十一時~午後二時三十分、同五時~九時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 鷹栖においしくてお洒落なお店があると聞いて、行ってきました。なるほど、いい感じ。お勧めのハンバーグとパスタを注文。ランチセットのサラダでまず感激。色々な野菜が入っていて美しい! たっぷりあるのもうれしい。

 この日はアンコウとエビのオイルパスタ。アンコウもエビもプリップリ。味付けも、お代わりしたいぐらいおいしかった。

 そして、ハンバーグ。鷹栖牛と渓谷味豚を使っている。地元の素材を積極的に使っているのもいいね。次は、夜に行ってパエリアを食べよう。

2018年09月18日号掲載