新富2ノ1ノ14・ TEL85-7654

 いまや、国民食と言ってもいいカレー。しかし、一口にカレーと言っても本場のインド風、欧州風と多彩。日本だって、昔ながらのカレーからスープカレーまで独自な発展を遂げてきた。カレーは本当に奥が深いのだ。

今回訪れたのは、ネパールカレーの店。いったい、どんな味だろう。店主のネウペネ・スーマンさん(44)によると「あまり油を使わず、健康的で日本人でも食べやすいカレー」だそうだ。なんでも、ヒマラヤ山脈があるネパールは、国境を接しているインドと中国・チベットの料理が融合されているのが特色だとか。

 ネパールカレーは、一般には馴染みが薄いかなと思っていた。でも、市内にはこの店を含めて九軒もの専門店があるそうだ。意外なことに、日本人には大人気なのだ。

お薦めの「ネパールタリセット」(千二十円)をいただいてみた。マトン、ダル(豆)、タルカリ(肉なし野菜)の三種のカレーに、サラダ、ネパール式漬物、伝統のパン、ナンが付いてくる。確かに辛さは控えめ、その代わりに複雑なスパイスの旨みが口中に広がる。

調理しているのは、ネパールから招いた一流シェフ。ソースのもととなるグレビーは、トマト、タマネギ、カシューナッツなどでつくる。これをベースに、十種類近いスパイスをブレンドしているそうだ。

特筆に値するのは、ナンのおいしさ。一枚の大きさは四十㌢もあり、市内の専門店でも一番の大きさらしい。しかし、僕の友人はこの店を訪れるたびに、このナンを最低三枚は平らげるそうだ。

各種カレーの他、ネパールスタイルの焼きそば(五百六十円)、餃子(五百七十円)、手羽先フライ(五百五十円)などメニューは豊富。食材などを仕入れるために、現在、スーマンさんは一時帰国中で店も休業中。四月から再開するそうだ。
 無休。営業時間は午前十一時~午後三時(ランチ)、午後五時~九時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

ネパールカレーにはまっているという読者から、「お薦めの店」の投稿がありました。七年ほど前、「ナマステニッポン」だった時に行ったことがあります。その時にいたスーマンさんが、今はオーナー。

ネパールのカレーって、スパイスが強くて食べづらいのかと思っていたけど…、とんでもない。おいしい。カレーには絶対にご飯と思い込んでいたけど、ナンがおいしい。

 チキンのカレーと「タルカリ」という旬の野菜カレーを食べました。ナンで最後までふきとって、食べ終わるとお皿はピカピカ。

2019年03月19日号掲載