豊岡12ノ4ノ3・TEL85-7577

 糖尿病対策として、十数年前から糖質制限食を続けている。だから、外食は大変。夜なら居酒屋で済ませるのだけれど、昼はそうはいかない。カレー、蕎麦、ラーメン、カツ丼、定食…と、どれもこれも糖質オーバーだ。

 だから、こんなお店はありがたい。カウンターには、日替わりで十数種類の惣菜が並ぶ。お代わり自由のライス(小百五十円、大二百五十円)を頼まなくても、好きな惣菜だけを皿に載せてお金を払えばいい。

 訪れた日は、ホワイトソースコロッケ(一個三百円)、紅鮭(同)、ザンギ(一個五十円)、黒ガレイとイカ煮つけ(三百円)などが並んでいた。一番人気というザンギは、鶏モモ肉を特製だれに一日漬けこんで揚げたもの。大きくて、しっかりと生姜味が効いておいしい。煮つけは、とにかく懐かしいお袋の味。二時間もコトコトと煮込んでいるそうで、ダイコンにもしっかり味がしみ込んでいる。

開店したのは五月一日。まだ一カ月も経たないのに、近所の人たちが次々と訪れて食事したり、惣菜をテイクアウトしたりしていくのもわかろうというもの。

 店主は、芦別市出身の對馬翔平さん(29)。食べることがとにかく好きで、高校卒業後、札幌や名古屋、芦別などで和食とフレンチの腕を磨いてきた。そして、現在地でカフェの店長をしていたが、店をそのまま譲ってもらって独立した。

こだわりは、既製品はほとんど使わず、手作りに徹すること。「毎日メニューを考え、三時間前には出店して一人で調理しています」。弁当(七百円~千二百八十円)、オードブル(一人千五百円から)も大好評だとか。「千二百八十円の弁当にはサーロインステーキも入れており、この値段では絶対に食べられないと思います」と、對馬さん。

 定休日は不定休。営業時間は午前十一時~午後七時。ただし、食材が無くなり次第終了。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 ここは以前、私の好きなレストランがあったとこ。オープンと書いてあったので、行ってみました。入ってビックリ。おかずが並んでいる。ビュッフェと思ったら違った。好きなおかずを取って、お皿に載せたら計算してくれる。どれもおいしそうなお惣菜ばかりだ。

 取り放題のピラフは、味付けもしっかりしておいしい。ひじきの煮つけ、エビフライ、シュウマイ、ザンギとお腹いっぱい。友達は、ザンギ10個お持ち帰り。夕食のおかずだって。また行かなくちゃ。

2019年05月21日号掲載