秋月2ノ2・TEL080-3290-7818

 宿直明けの看護師さん、早出の介護施設職員。そんな人たちに、早朝からおいしいご飯を出す店があったら、どんなに助かることだろう。今回紹介するのは、早朝から開いているだけではなく、メニューも充実したうれしい店だ。

 基本の定食は、ご飯と具沢山の味噌汁セットが三百円。これに、おかずとしてザンギ(二百五十円)、餃子(二百円)、カレー小鉢(百円)、焼き魚(三百円)などを注文する。なんと、朝からラーメン(しょう油四百五十円、塩・味噌各五百五十円)もある。さらに、カレー各種。

 うれしいのは、冷凍品を使わず、どれもこれも手作りにこだわっていること。野菜をたっぷり使って、栄養面にも配慮している。いただいたのは、煮魚のおまかせ定食(七百円)。黒ガレイの煮つけはほろほろと柔らかく、ピーマンとタケノコの炒め煮、野菜サラダ、納豆入りの味噌汁など、これぞ日本の家庭の朝食。続いて、お勧めという夏限定のオリジナル冷りゅうめん(五百五十円)。冷麺の上に乗った鶏むね肉やショウガ、そして決め手というオニオンフライを、豆板醤、甜麺醤、ゴマ油と混ぜ合わせていただく。これはおいしい。ピリッとした辛さがたまらない。

 店主の稲葉和彦さん(56)が開店したのは二年前。建築関係のサラリーマンから脱サラ。調理師資格を持つ奥さんと、初めて飲食業に挑戦した。「僕も、地方に出張するときなどコンビニ弁当を買っていた。でも、体のことを考えて、みんなに安くて栄養満点の朝食を腹いっぱい食べてほしかった」と稲葉さん。ちなみに、変わった店名は稲葉さんの「なば」と辰年生まれの「りゅう」から。

 お持ち帰りメニューも、日替わり弁当(五百円)、チキンカツ弁当(六百円)など十種類以上そろえている。お昼まで待ちきれない人は、ぜひ訪れてみて。定休日は月曜日。営業時間は午前六時三十分~午後二時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 前から気になっていたお店。朝6時半から開いているので、1度、朝からラーメン(朝ラー)を食べてみたかったけど、なかなか難しく、お昼に行ってみた。

 メニューがたくさんある。私は、あまり迷わずにすぐ決めるタイプだが、今回は迷った。

 ラーメンともう一品…。結局、なばりゅうプレートにした。チキンカツ、ザンギ、ウインナー、野菜の盛り合わせで、カツもザンギも揚げたてなのがうれしい。

 ラーメンはあっさりで、朝ラーにもふさわしく、おいしかった。何度も行きたいお店です。

2020年08月18日号掲載