1ノ4・TEL22-8929

 創業二十四年目を迎えた炭火焼肉店。なぜか、僕の知人や近所の人はみな、焼肉というとこの店に行く。足を運んだら納得だ。まず、メニューが百種類以上もあって、ファミリーで行っても選ぶのに困ることはない。そして、おいしいのに価格は良心的。毎週火曜日には食べ放題プラン(九十分、二千六百円)も行うなど、サービス精神も満点なのだから。

 その人気店が、九月から昼のランチ営業を始めた。代表で韓国料理研究家の尹智妍さんによると、コロナ禍で営業時間が制限された対策として始めたが、好評なため制限がなくなったあとも続けている。

 いただいたのは、人気ナンバー1という金花郎セット(以下税込み・千百円)。お皿の上には、牛タン、牛サガリ、国産薄切カルビ、やみつきホルモンと四種類もの焼肉が載っている。さらに、焼き用の豆腐と野菜、モヤシと白菜、味ネギの三種のキムチセット、シジミ出汁一〇〇%のわかめスープとご飯、デザートのバニラアイスまでついている。

 この内容と価格で、しかも七輪を使って一人で炭火焼肉ができるのだから驚き。「一食で完全栄養食を目指しています。きっと、みなさんに満足してもらえると思う」と尹さん。その通り。肉はとってもやわらかく、尹さん手作りのキムチも極上の味だった。

 このほか、お昼の金花郎にはカルビセット(七百七十円)、タン尽くしセット(千五百四十円)、ユッケジャンラーメン(千四十五円)、冷麺ランチ(九百九十円)、そして注文を受けてから焼くという炭焼きの豚丼(七百円)、カルビ丼(千円)などおいしそうな昼食がそろっている。一人でもよし、グループで数種類を注文してシェアしてもよし。今度は取材ではなく、壁に貼ってあったベルギー産の白ビール(最近、僕が凝っているビール)を絶対に飲もう。

 不定休。営業時間は午前十一時三十分~午後二時三十分(ランチ)、午後五時~十時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 待っても食べたい金花郎、焼肉の人気店だ。その一条店がランチを始めた。

 肉を焼くだけでなく、丼や麺類などメニューが豊富。迷った末、人気の「金花郎セット」にした。スープ、キムチに続いて肉が運ばれて来たら、思わず「ワオッ」と声が出てしまった。見事に美しい肉。これで本当にこの価格?

 お昼から焼肉を食べるのって、ものすごく贅沢をした気分。ママさん手作りのキムチも美味しい。デザートに杏仁豆腐を食べて大満足。次は何にするか。楽しみが増えた。

2021年11月23日号掲載