神楽岡5ノ4ノ1
TEL080-1785-8029

 僕はご飯派だけれど、サンドウィッチだけは大好き。ときどき無性に食べたくなって自分で作る。それだけに、プラタナス通りを通るたびにこの店が気になっていた。

 開店したのは二〇二〇年九月。オーナーの佐々木友香さん(39)は、それまでハンバーガー店で働いていたが、独立することが夢だった。サンドウィッチ専門店にしたのは「具材を自由にはさめるのが魅力的。私もしょっちゅう食べていたから」。ビストロくんぷうのオーナーが友人で、駐車場の一角を借り受けて開業した。以来「食べ応えがあって美味しく、しかも体にやさしい」サンドウィッチを試行錯誤。現在は五種類プラス月替わり一種類を販売している。

 パンは、チャバタというイタリアの食事パン。自家製で乳製品、バター、卵は不使用。外はしっかりと堅め、中はしっとり、モチモチ。具材の一番人気はローストビーフ(八百二十円)。道産牛モモ肉の自家製ローストビーフにレタス、ニンジンやキュウリなどのピクルスを加え、わさびしょうゆマヨネーズで味付けしている。いただいてみると、山盛りのビーフが実に柔らか。パンもしっかりしているせいか、一個だけでお腹いっぱいになった。

 もう一ついただいたのは、サラダ(七百五十円)。これもびっしり重なったアボカドの輪切りにサラダチキン、コールスロー、レタスが入って、とっても体によさそう。マヨネーズとの相性も抜群だ。

 このほか、三月限定のホタテと舞茸のクリームコロッケ(七百円)、生ハムとブルーチーズ(八百八十円)、CLT(六百八十円)、菜食主義者用のきのこ(七百円)がそろっている。使っている食材は道産中心で、夏はできるだけオーガニック野菜にしているという。すべてに、ハッシュドポテト二個がつくのもうれしい。

 注文を受けてから作るので、急ぐ方は予約してから訪れる方がよさそうだ。定休日は水曜日。営業時間は午前七時三十分~午後二時(なくなり次第終了)。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコメモ
 プラタナス通りを通るとき、気になっていたサンドウィッチ屋さん。行ってみると、作っているのは感じのいい女性。

 中にいろいろなものがサンドされているので、ひとつひとつ説明してもらった。でも、迷う。1番人気はローストビーフサンドらしい。

 へそ曲がりの私は、春メニューのサラダサンドにしてみた。大きく口を開けても、パクっといけないボリューム。アボカド、サラダチキンなどの組み合わせもいい。パンもモチモチしていて具材に合う。

 全メニュー制覇しないとだめだな。

2022年03月22日号掲載