5条通8丁目旭川はれてC棟11番
TEL070-2353-4188

 美味しいお茶というのは、飲むとほっと心がほぐれる気がする。有機栽培された希少だという福岡は八女のいりえ茶園の玉露(八百八十円・税込)を美味しく頂く。ここは「日本茶カフェ」の名前の通り、様々な産地の日本茶を楽しめる。

 一~三煎は楽しめるとのことだったので、急須にお湯を注いで二杯目のお茶を飲むと、一杯目とはまた違う味わいを感じた。お茶って美味しいなあ、と思っていると、店主のリエゾンミサさん(51)がポン酢とお塩を持ってやってきた。「お茶を飲み終わったらぜひお茶っ葉を食べてみて下さい。おひたしみたいで美味しいんですよ」と言われてびっくり。お茶っ葉をそのまま食べたことは今まで一度もない。苦かったり渋かったりしないのかな? とおっかなびっくり口にすると、また驚いた。おいしい。噛み締めると爽やかなお茶の香りと旨味を感じる。「お茶は色々な可能性を秘めていて、それを広められたらと思うんです」という言葉通り、お茶の秘めたポテンシャルに大興奮した。

 そしてここで食べられる料理もまた、お茶がふんだんに使われている。頂いた「お茶屋の湯豆腐」 (八百二十五円・同)も出汁とお茶の香りが素晴らしい。セットのお茶の佃煮がまた美味しかった。甘じょっぱくて、後味にお茶を感じる爽やかな味わいだ。

 

 全国のお茶農家に実際に足を運び、窮地に追いやられつつある日本茶の現状がわかったというミサさんは「お茶農家さんとお茶を楽しむみんなの架け橋になりたい」と意欲をのぞかせる。

 お茶料理が楽しめるだけでなく、日本茶の可能性を知れる日本茶カフェ、ぜひ一度足を運んでみてほしい。

 営業時間は午前十一時から午後五時、午後六時から午後十時まで。ランチやテイクアウト、アルコールの取り扱いもある。水曜日定休。(作田穂菜美)

ケロコメモ
 旭川はれてで気になったお店に行ってきた。いろいろな種類のお茶が楽しめるお店。そして、お茶を食べるカフェ。
 どうやって食べるんだろう? と言ったら、茶葉の佃煮を出してくれた。ん…、確かにお茶だ。これなら家で作れるかもしれない。行ったのはランチの時間だったので、湯葉のあんかけ茶そばを頼んでみた。すると、お惣菜に漬物、ミニデザート、ほうじ茶が付いてきてとてもお得。
 湯葉がたくさん入ったあんと、そばに練り込まれたお茶の香りがベストマッチ。アツアツなので、汗をかきながらすする。寒い日にぴったりだ。途中でショウガをたくさん入れたら、また別のおいしさになった。

2023年01月17日号掲載