旭川市3条通6丁目三条ビル2階・℡25-6771

 三条本通り三条ビルの二階にある和食店「まん丸」にお邪魔しました。昨年十一月にこちらに移転しました。

 カウンター席のほか、テーブルの個室と小上がり個室が二室あるので団体客にも人気です。東京の割烹料理店で腕を振るった店主の小島良一さん(67)の元では、三国瞳さん(32)と森木雄太さん(29)、若い二人のお弟子さんが将来独立を目指し修行中です。

 素材のみに頼らず、一手間加えるのが小島さんのポリシー。「手間を掛けることで料理のアレンジが格段に広がります。それが和食の奥深さ、醍醐味ですね」と話します。

 魚すり身とエビ、ホタテで作る「自家海鮮ジャンボシュウマイ」(六百五十円)は径五㌢はあろうかという大きなシュウマイが三個盛られます。蒸したてアツアツはフワフワの弾力で、つい一口でほおばってしまいます。

 人気看板メニューの「牛すじ味噌煮込み豆腐入り」(六百五十円)は特製の赤味噌仕立て。二日間掛けて煮込みます。春が近いとはいえまだ寒いこの季節、七味唐辛子をパッと振りかけてズズッと召し上がれば体も心もポカポカです。

 店の片隅に茶色い物体が吊るしてあるのが目に留まり、何かと聞くと「柚餅子(ゆべし)」とのこと。柚子の中身をくり抜いて、鰹節と味噌を入れて約四カ月熟成させたもので、土佐で四百年以上伝わる珍味だそうです。「普段は常連さん用だけど、あさひかわ新聞読者にはサービスしますよ」と小島さん。

 午後五時半から午前零時まで。第二、第四月曜休み。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 ここは上質のお料理を提供してくれる、あまり教えたくないお店です。旬の素材をゆったりと楽しめます。どの料理にも手を掛けて丁寧に作っていて本当に美味しいの。

 煮物を食べてみると、素材の味が活きていて、しかもダシがきいています。私が作るものとは段違い。牛すじ煮込みは人気というだけあって一味も二味も違います。必ず注文する一品です。

 まん丸に来ると、これを食べなくちゃ、というのがありすぎて、なかなか新しいお料理が食べられない…。吊り下がっている「ゆべし」も味見させてもらいました。むむむ、まさしく珍味!