南5ノ21・TEL35-9177

 南六条通り近くの「無々いろ(なないろ)」さんにお邪魔しました。

 お店はグループホームに隣接しています。施設利用者の食堂としての役目も果たしながら、ランチも居酒屋営業もしているという、珍しいお店です。

 さてこちらの自慢は何と言っても日替わりランチ(千二百円、二十食限定)。うどの酢味噌に、アスパラ、里芋のあんかけ、フキの煮物、煮ダコ、アオゾイのお刺身…数えると、デザートやドリンクを含めて十六品目。「いやいや、こんなにたくさんの種類、大丈夫ですか?」と質問する記者に、「なんも、美味しいもん食べてもらいたいから」と元気な美馬賢一店主(55)。早速、いただきます――。

 まずは今が旬の山菜の天ぷら。ウドもタラノメもコゴミも、青々として、シャキシャキと新鮮な味。続いてアオゾイのお刺身でごはんを一口、フキの煮物で一口、甘じょっぱいシマホッケの味噌漬け焼きで、ごはんだけあっという間に完食です。さらに煮ダコにエビとホタテのマリネに、シャキシャキのクレソンとカラシ菜のサラダ…。

 さらに、デザートまで手作りです。この日はおからのチョコケーキ。やさしい甘さを、アイスコーヒーと一緒に味わって、ようやく、ごちそうさまでした。

 かなりのボリュームですが、「案外、年配の方でも食べちゃうんだよね。種類が豊富だし、みんな旬の素材を使ってるからね」と美馬さん。お隣の施設の料理も作りつつ、居酒屋もやりつつ…なのに「前の残り物とか使うの好きじゃないので、毎日考えてるんですよ」というこだわりっぷりです。

 美馬さんは約二十年、市内で居酒屋を営んでいました。ランチを始めたり、幅を広げたい、そう思っている時に施設から声がかかり、今年一月にオープンしました。

 居酒屋のメニューを見せていただくと、和食も洋食も、これまた数え切れない種類。「とにかく、旬のおいしいものをたくさん味わって欲しいんです。朝早くから出て、深夜に献立づくり…なんて日々だけど、楽しいんだよね、ハハハ」。改めて、料理人ってすごいなあ、と実感するお店でした。

 ランチは日曜・祝日定休、午前十一時半から無くなるまで(おおよそ午後二時半前後とのこと)。居酒屋は日曜定休、午後五時半から十時まで。
(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 もう、久し振りの大興奮。2日続けて行ってしまいました。

 何が凄いって、まず品数。全部ごはんのおかずになる。全部手をかけて、ちゃんと作ってる。

 今は山菜が旬。フキ、タケノコ、ウド、タラノメ、コゴミ…次の日はワラビもアスパラも。ごはんは半分…なんて思ってたら、ごはんの上にフキ味噌がのっているではないか!

 こんなにも上手に旬の食材を生かし、おいしく提供しているお店はあまりない。夜も行ってみよう。教えたくなかったけど、紹介してしまった…。