東旭川町倉沼45・TEL36-4132

 生まれて初めてジンギスカンを食べたのは、北大・恵迪寮に入寮したとき。三食百六十円という刑務所より安い寮の食事を食べていた僕には、何よりおいしかった。それが、余裕が出るにつれてジンギスカンはだんだん敬遠。焼肉と言えば、豚や牛に変わっていったのはいつのころからだろう。

 そのジンギスカン、マトンからラムへと羊の肉質が上がり、近年は復権を果たしているようだ。でも、値段も高くなった。中国で火鍋が大流行し、羊肉をオーストラリアやニュージーランドから大量に購入するようになった結果らしい。

 この店もちょっと高級。焼肉はバーベキュー基本セットのみで、一人前二千八百円。中身は、角切りジンギスカン百五十㌘、ホルモン塩、タレ各六十㌘、野菜セット、ポテトフライ、枝豆、塩オニギリ一個。ホルモンが苦手な人はちょっと辛いかもしれない。

 しかし、何よりの売りは市街を一望できるロケーションの良さ。テーブルやイスはアウドドアメーカーのスノーピークの製品を使っており、ちょっとしたキャンプ気分も味わえる。

 もう一つの売りは、角切りジンギスカン。何でも東旭川のスーパーで販売しているタレに漬けこんだジンギスカンで、地元の人には昔なじみの味なのだとか。食べてみると、分厚くて食べごたえがあり、普通のジンギスカンとは歯ごたえが違う。

 ハナサクカフェは、当欄でも紹介(今年一月)したが、バーベキューコーナーは大型海上輸送用コンテナの店舗の屋上に夏期限定(十月十四日まで)でオープンする。予約制で、利用日の三日前までにメールで予約し、一人当たり千円の予約金をクレジットカードで支払うシステムだ。予約可能時間は金、土、祝日前日が午前十一時~午後六時、それ以外は午前十一時~午後三時。アドレスは、「旭山コナール」で検索を。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

この時期、涼しい風に吹かれながら外で食べるジンギスカンは最高だ。市内には何カ所もビアガーデンがあるけど、またいい雰囲気のところを見つけました。

 サンドイッチやソフトクリームがおいしいコナール。このコンテナハウスの上がビアガーデン。ちょっとしたキャンプ気分が味わえます。

 注目は、東旭川で親しまれているという角切りジンギスカン。おいしい。ホルモンも新鮮で、ピッカピカ美しい。お腹いっぱいになったけど、帰りは1階でジェラート食べました。

2019年07月15日号掲載