前号の小欄、「高市大臣の『辞める』発言と、野村パターソン議員の選挙が心配…」には、予測以上の反響があった。「アンタ、何を言ってるの?」という抗議のメールも複数あって、いささか驚いた。以下、その一通。六十歳代の女性からのお便り。

 ――少しずつお元気になられて、編集長の直言もいつもの工藤節が戻ってこられて嬉しいです。
 でも、でも野村氏に関しての今朝の直言には違和感を感じました。私個人の意見ですが、彼はそんなに素晴らしい人物とは思われません。
 市議になる以前に、春光が最低の地区と言っていました。「末広が選ばれしモノだけが住まうことの出来る最高級・再優良住宅地であり、春光は文部省のデータを見ても、北海道内で最低の識字率を記録していて云々」と言っています。
 この発言で春光に住んでいる方々から猛ブーイングがありました。
 このように彼の中には蔑視やヘイトの感情があるのは明らかです。そのような人物が他にどんなに良いと思われる活動をしても、私は応援する気にはなれません。
 彼の選挙も心配いりません。彼はれいわ新選組に入党し、公認候補予定者となったそうです。二日前に彼自身がSNSで発表しています。
 ちょっと彼は胡散臭くて、彼の考えは両極端あるように思います。あくまでも私個人の考えです。
 申し訳ございませんでしたが、どうしても感想を述べたくてメールしました。(引用終わり)

 このほかにも、匿名のメールが二通、「よく書いてくれた」というお褒めの電話が一通、そして「高市大臣の件よりも、事前通告の内容と異なる質問をするのはけしからんという理由で辞職勧告決議を求める方が悪質。旭川市議会は、台本がある茶番劇、いわゆる“学芸会”なのか」という意見もメールで届いた。こうした熱心な市議会ウォッチャーの存在、大切ですね。ありがとうございます。

 読者から指摘があった野村パターソン氏のれいわ新選組入党の情報は、本人に確認したところ事実だそうだ。「党の方から話があり、政策が合致する部分も多いので、入党することにした。れいわの組織らしいものは旭川にはないので、選挙戦にどの程度の力を貸してくれるかはわからない。地道に運動するだけです」と話した。

 三十歳以上も年下の彼の言動に理解できないところは多々ある。末広と春光の比較にしても、質(たち)の悪いジョークなのだろうが、なんのためにそんな愚にもつかない話をSNSで発信するのか、オジサンにはまるでわからん。本人に問えば、「冗談なんですけど。春光と末広は、ほとんど一体化していますし」と言う。仲間内の酒の席で、笑い話にするネタをSNSに書き込んでしまう、そんな軽いノリなのだろう。受け取る側のことも考えなければ、ね。枕は、ここまで。

 三月十五日発行の市民こうほう「あさひばし」の表紙に「特集 旭川再起動予算」の文字が踊っている。現在、市議会で審議中の二〇二三年度予算について「今津寛介市長 令和5年度市政方針」「持続可能な新たな100年への挑戦」「課題を解決し、『夢と希望の旭川』を想像する旭川再起動予算」のド派手なカラーの大見出しを付せられて、五ページにわたり詳細に解説している。

 まさに市議会で審議中、予算案の段階なのに、まるで議会で可決されたかのような扱いだ。与野党の市議の間からも、「何を考えているんだ」「議会軽視というよりも、議会無視のやり方だ」と怒りの声が上がる。

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

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