「道新13面です」とタイトルを付したメールが届いた。開くと、六月十五日付北海道新聞十三面、「旭川地域」面に載った記者のコラム「北だより」と地元雑誌の広告の見出しがペーストされている。「元凶は安田、杉山の『軽挙妄動』」。コラムも見出しも、旭川市議会の議長・副議長の交代を巡るゴタゴタを扱っている。

 メールの主は、次のように書く。

 ――【軽挙妄動】あまり使われない言葉ですね。辞書には「事の善悪や結果などを考えずに、軽はずみで向こう見ずな行動をとること。」と書かれてます。それって「辞めるの止めた」議長のことでもありますね。さらに議会慣例をすっ飛ばして地方自治法だと宣(のたま=筆者注)う議員らもですよね。

 市民の率直な意見「それらって政党内の問題でしょう。だったら議会の外で喧々囂々(けんけんごうごう=同)の議論をしてください。」と思いますけど。庁舎八階の議会棟は議員控室として、議員個々人のほか、便宜上会派にも貸与しているものです。政党事務所ではありません。況(いわん=同)や二元代表制の議員とは思えない「市長を支える…」と発言する方々に市政執行者から無償の供与を受けてる場でもありません。議員の皆さんが毎月ポッケしてる所得は、あくまで『議員報酬』です。憲法の定めにもとづいて国会議員が受け取る『歳費』とは全く別のものです。地方議員としての仕事に属さない事象・事案・事件については議員報酬の対象となりません。したがって報酬の一部返納もお考え下さい。この間の議会棟の維持・コストも、この際議員の皆さんに負担してもらうことになりますけど。本会議開会のために待機していた職員に関わる時間外勤務などの費用も、当然請求せざるを得ませんね。(引用終わり)

 地方政治にかなり精通している方とお見受けする。「あくまで『議員報酬』です」という意味は、非常勤の特別公務員である市議会議員は、その職務を全うして初めて、反対給付としての報酬をいただける、ということだろう。その前の「況や二元代表制の議員とは思えない『市長を支える…』と発言する方々」というのは、旭川市議会の自民党会派と公明党会派が「与党」などと自称する滑稽ぶりを揶揄したものだろう。(工藤稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください)

(工藤 稔)

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