緑町16 TEL76―1972
ちょっと町外れだけどリーズナブルな価格で、しかもおいしいと評判の「松もり」さんへお邪魔しました。
こじんまりとした店内。早速メニューを見てみると、安い! まぐろ、日替わりの白身、いくらは各二百五十円。ウニ、アワビ、金目鯛、穴子も各四百円です。
「町はずれにあるので、ご近所さんに親しんでもらえたらと思い、なるべく安くしているんです」と店長の松森毅さん(40)。
安くてもネタはその日に入った新鮮なものばかり。日替わりメニューが豊富です。今が旬だと松森さんお勧めの握りを六貫握っていただきました。
まずは春子鯛(カスゴダイ)の昆布締め(二百五十円)。鯛のしっかりした食感とともにふわっと爽やかな香りが口いっぱいに広がりました。続いてウ ニ(四百円)。ジュワーっと広がる旨み、ウニが苦手だった記者も臭みのなさにびっくり、思わず声をあげてしまいました。味の秘密は香り付け。昆布締めには 梅や煎り酒、握りにすだちやゆずなど細やかな香り付けが上品な味の秘密です。
珍しい握りも。菜の花の握り(二百円)はさっぱりと春らしく。生ゆば握り(二百円)は、ふわっと不思議な食感と湯葉の甘み。女性にもオススメです。
人気だという「海鮮しんじょう湯葉包み蒸し(六百円)」もいただきました。しっかりとした湯葉で包まれていて、食べてびっくり、まるでダシ巻き卵のようなふわふわした食感とジューシーさ! 湯葉を使ったメニューが多いのは松森さん自身が湯葉が大好きだからだそうです。
ご近所さんだけにはもったいないお寿司屋さんです。
営業時間は午後五時から十時まで。定休日は毎週月曜、火曜日は不定期で休み。
(取材・太野垣陽介)
ケロコのひとことメモ
行った事のないお寿司屋さんはなんだか敷居が高くて、値段も高そうでなかなか行くチャンスがないのだけど、ずっと前から気になっていた「松もり」に行ってみました。
入ってみるとスッキリと高級な雰囲気! ところがメニューを見て安心、おすすめメニューも納得の価格です。
まず食べたのはサヨリの昆布締め。なんと品のいい味。器も素敵。今まで特に好きじゃなかった穴子も、これは美味しい。湯葉で包んだしんじょは、うなるほどのおいしさです。ウニもアワビもホタテもタチの天ぷらも…。
タクシーに乗ってでも行きたいお寿司屋さんです。