旭神2ノ1ノ2・TEL65-4912

 日替わりのランチが大好きだ。最近は、お店ごとに個性を競い、小皿が充実している店も多い。それにしても、この店のランチときたら…。

 大人気という週替わりのマグノリアランチ。訪れた日のおかずはこうだ。ボリュームたっぷりの鶏胸肉の串カツ、熱々のカボチャのグラタン、三種のピクルス、水菜とカニカマ入りの玉子焼き、切り干し大根と小松菜のマヨみそ和え、色とりどりのサラダ。なんと六品が満載だ。どれも手が込んで、創作カフェという名に恥じないおいしさ。基本的に化学調味料無添加。ご飯は、旭川近郊産の黒米入り低農薬米を炊いている。

 これで千五十円、ミニケーキとミニドリンク付きは千二百二十円。常連客が多いというのもうなずける。こんな素敵なランチが、今年からは週替わりボックス(七百円、ケーキ付千五十円)としてテイクアウトでき、家庭でも楽しめるようになった。

 店がオープンしたのは一九九七年。もともと下宿屋だったが、オーナーの坂根敬子さんは大の料理好き。自宅を改装し、カフェを開きたいという夢を実現させた。当初から、妹、そして二人の娘さんの女四人の家族経営。長女のタマエさんによると「栄養のバランスが良く、体にいいものを提供したい」と、当時は珍しかった小鉢をたくさん取り入れたランチにしたという。

 メニューは、このほかシーフードカレー(九百五十円)、納豆チャーハン(八百五十円)などもそろう。また、ランチと並ぶ売り物のケーキ(いずれも三百八十円)は、さつまいも和風ロール、柿のきなこロールなど、季節に合わせて常時四、五種類を用意している。僕は甘いものを避けているのでわからないけど、ケロコさんによると絶品だそうだ。

 定休日は土、日曜日。営業時間は、ランチが午前十一時三十分~午後三時、カフェが同二時~四時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 ここは私の大好きなお店の1つで、席に座っているだけで落ち着く。鉢植えのグリーンが、本当に見事。

 そして見事なのは、ランチもケーキも同じ。ランチは、お洒落さと美味しさに感動する。家でも同じ材料で料理しているのだけど、どこが違うのだろう…。

 そして、一番のお気に入りはケーキ。ケーキ屋さんではないけれど、ここのロールケーキは絶品。私の娘が小学生のころから、誕生日とクリスマスはここのケーキと決めていた。また一緒に食べたいな。

2020年12月08日号掲載