宮下通11・TEL25-0400

 本州などから客が来たら、それが日・祝日だと困ってしまう。美味しい北海道の料理をごちそうしようとしても、三・六街など中心部の飲食店はほとんど休みなのだ。そんなとき、年中無休のこの店は助けの神だ。

 レンガ造りの旧倉庫を改装した店は、開拓時代の北海道の雰囲気を濃厚に漂わせているし、メニューも多彩。人気の生ラムジンギスカンを筆頭に、肉、魚介料理など近郊産の食材を中心とした、おいしいものがそろっている。

 その中から今回紹介するのは、十一月から夜のメニューに加わった美瑛牛のステーキ(三千八百円)。これが、とにかくおいしい。かみしめると、上品な肉の旨味が口の中に広がる。バター醤油ソースとの相性も抜群。支配人の森山智貴さん(40)によると、以前は十勝牛を使っていたが、近郊産で負けないものを探して美瑛牛に行きついたそうだ。「あまり出回っていませんが、餌に酒かすを混ぜるなど工夫して育てており、脂身がくどくないところにほれ込みました」と森山さん。

 ランチメニューで十年ぶりに復刻させたのが、中華飯(八百八十円)。エビ、イカ、ホタテ、きくらげなど、約十種類もの食材が入って具沢山。飽きが来ないシンプルな味だ。ランチでは早くもラーメンに次ぐ人気で、毎日食べにくる人までいるそう。

 ラーメンは醤油(五百六十円)、塩(六百円)、味噌(七百八十円)の三種。豚骨と魚介のWスープという旭川ラーメンの王道だ。手切りの厚いチャーシューが二枚載ってこの安さ。「値段以上に満足してもらえると思う」との森山さんの言葉に、思わずうなずいた。

 最後に、クリスマス、年末年始にお勧めがパーティーオードブル(二人前四千円、前日までに要予約)。エビフライ、ローストビーフ、エビチリなど自慢の料理が詰まっている。

 十二月三十一日、元日のみ休み。営業時間はランチが午前十一時三十分~午後一時四十五分、夜が午後五時~九時三十分。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 急にラーメンが食べたくなった。好きなラーメン屋さんはいろいろあるけれど、地ビール館のラーメンもその1つ。

ランチに行くと、醤油ラーメンが560円。これは安すぎる。そして、地ビール館定食もすごい。エビフライ、ザンギ、ハンバーグが並び、好きなものを全部食べられて幸せ。

 2階のジンギスカンコーナーには、生ラムジンギスカンがあり、昼からジンギスカンを焼いて食べられるなんて幸せ…。もちろん夜も行きます。いま、空いていますよ!

2020年12月22日号掲載