東神楽町ひじり野北1ノ3・TEL76-4237


 美味しいものが食べられ、しかもそれが障がいを持つ人たちの就労支援につながるなら、こんなうれしいことはない。ここは、就労支援事業などを行うNPO法人「ゆい・ゆい」が二〇〇七年から運営するギャラリー喫茶。向かいにあるクッキー工房も含め、現在は障がい者の人たち約二十人とNPOのスタッフらが働いている。

 名物は、何といってもダムカレー(八百五十円)。ロックフィル式の忠別ダムをイメージし、ハンバーグを持ち上げると、ドバっとカレーのルーが放流するという趣向。世の中には、ダムマニアという人が全国にたくさんいるらしい。各地のダムを訪ね歩いては、ご当地ダムカレーを食べているのだとか。この店にも、そんな人たちがダムカレーを目当てに訪れるそうだ。

 僕が今回いただいたのは、人気急上昇中のチーズハンバーグカレー(サラダ付き七百五十円)。七条買物公園にあるチーズ工房「ジャパチーズ」とのコラボで、ナチュラルチーズが驚くほど入っている。チーズとハンバーグ、そしてカレーの相性は抜群。口に入れると、熱々、トロトロで感動ものだ。ご飯は、いずれも東神楽町産米の黄色いターメリックライスというのもうれしい。

 このほかにも、障がい者の人たちが自家栽培した小豆を使ったお汁粉(三百円)、あずきプリン(二百円)、あずきアイスバー(百五十円)、旭川産「ゆめぴりか」の米粉を使った五種のシフォンケーキ(各百円)、八種のクッキー(同)、一日かけて水出ししたアイスコーヒー(三百五十円)など、安くて美味しいものがそろっている。毎週水曜日のランチには、ドリンク一杯がサービスされる。「地域の憩いの場として気軽に訪れてほしい」と、スタッフの伊藤孝幸・支援主任。

 定休日は土・日・祝日。営業時間は午前十時~午後四時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 ここ、とっても楽しい。ギャラリーにもなっているので、注文したものが来るまでに、ゆっくり見ることができる。

 1番人気はダムカレー。初めて聞いたけれど、ダムファンの人たちにとっては珍しくないらしい。

 カレールーとご飯の間にハンバーグがあり、ハンバーグを持ち上げるとルーが流れ出てくる。可愛い旗が立っていて、忠別ダムと書いてあった。

 ほうれん草ペーストと野菜たっぷりのブレンドカレーは、なんと500円。帰りには、美味しいクッキーをぜひ買ってみて。

2022年02月15日号掲載