3ノ8、緑橋ビル2号館
TEL74-6186

 緑橋ビルにはユニークな店が多い。ここも、キノコや卵などとプリザーブドフラワーというちょっと変わった組み合わせの異業種合同店。キノコなどを生産直売しているのは、東旭川共栄の「ドームファクトリー」。障がい児が成人になったときの就労の場が心配という親御さんたちの声を受け、福祉事業として障がい者によるキノコ栽培や平飼い卵、野菜などの生産に取り組んでいる。

 プリザーブドフラワーとは、生花を特殊な溶液につけ、乾燥していながら生花に限りなく近い風合いを五年以上も保つというヨーロッパで開発された生花工芸品。このすばらしさにほれ込み、旭川で専門販売店を立ち上げた黒川志保さん(55)が代表となって、友人だったドームの社長夫人と互いの名字の頭文字であるKを店名にして五年前に開業した。

 この欄は「おいしい話」なので、まずはドームの商品から。キノコは、珍しいあわびたけ(百八円)や、たもぎたけ(同)、生きくらげ(百三十五円)、生しいたけ(百六十二円)などのほか、乾燥きのこ(二袋五百四十円)も販売している。また、ポランちゃんの卵(十個三百二十四円)やズッキーニ、パプリカ(各百八円)などの野菜も並んでいる。

 いずれも障がい者のみなさんが生産した。キノコの菌床に使っているおが屑は、無添加の道内産、卵はストレスが少ない平飼いだ。品質の良さは折り紙付きで、僕もスーパーで見つけるとよく買い求める。塩・コショウで味付けたあわびたけの「バターステーキ」は、絶品。中華風の生きくらげと卵の炒め物も、僕の自慢の料理のひとつだ。

 続いて、プリザーブドフラワー。特に力をいれているという仏花は、オーダーメイドで七千円前後から。生花に、こんな美しい保存方法があるとは知らなかった。生花を飾ることが多い方は、一見の価値あり。ぜひ寄ってみてください。

 営業時間は午前十時~午後四時。日・火曜日、祝日定休。(ラッコよしき)

ケロコメモ
 ダイエット、ダイエットと毎日のように言っているが、全身を鏡に映してみた時、愕然とした。ひどい、太い、みったくない!
 遅ればせながら、真面目にダイエットすることにした。頭に浮かんだのがキノコ。緑橋ビル2号館にキノコをたくさん売っていたのを思い出して、行ってきた。
 東旭川共栄のドームファクトリーのキノコだ。たもぎたけは味噌汁にしようか。生きくらげは何に入れてもおいしい。
 ついでにポランちゃんの卵も買った。ごはんは半膳にしておこう。これで、やせるはず。

2022年09月13日号掲載