1ノ6 TEL26-6588

 ケロコさんと同じく、前からこの店が気になっていた。表に飾られているメニューを見ると、カレーだけでなく、聞いたこともないネパールの一品料理がズラリと並んでいる。お酒も用意されている。うーん、コロナで海外旅行も行けないいま、ここで酔っ払ってネパール気分を味わってもいいな。
 本店は、十五年ほど前に滝川市にできた。現在は支店が道内に四店あり、旭川店は十年ほど前に開店したらしい。まだ来日五年目なのに、日本語を流ちょうに話す店長のポクレル・ラムパラサスさん(30)に案内してもらった厨房には、ネパール伝統の大きなタンドール釜が鎮座していた。この窯で、素材を炭火で一気に焼き上げ、旨味を閉じ込めた本格的料理を作るという。

 インド・ネパールのパンである自慢のナンは、チーズナン、プレーンナンなど五種類。カレーは、タンドリーチキンマサラ、エビサグ、チキンサグなどなんと二十四種類もあり、選ぶのに迷うほど。お勧めは、好きなカレー二種を選べるお得なランチセット(A八百八十円、B九百九十円、C千五十円)。Cをいただいてみた。カレーは、一番人気というバターチキンとチキンサグ、ナンはグリーンココナッツを選んだ。これに、サラダと飲料のラッシーが付いてくる。

 カレーは水をほとんど使わず、タマネギ、トマト、スパイスなどでペーストを作る本格派。あまり辛くなく、旨味が凝縮されている。チキンはホロホロと柔らかい。特筆すべきは、ナンの美味しさ。ほうれん草を練りこんだナンは、ココナッツミルクの香りと味も抜群で、こんなに美味しいナンを食べるのは久々だった。

 気になる一品料理は、タンドリーチキン(四百円)、ネパール蒸し餃子のモモ(五百円)、ジャガイモとスパイスのほくほく炒めのアルジラ(同)など、いろいろそろっている。馴染みが薄いネパール料理なのに、ここの料理を食べれば、長年道内各地で店が愛されている理由がわかる。営業時間は午前十一時~午後九時。不定休。(ラッコよしき)

ケロコメモ
 店の前を通るたび気になっていた。「よし、行こう!」と1人で行ってきた。
 ネパール人の店主で、店内の装飾もネパールっぽい。ランチタイムのセットを注文。ものすごく大きなナンと一緒にカレーが登場した。こんなに大きいナン、食べられるかなと思ったけれど完食。やっぱりカレーにはナンが合う。私が食べたシーフードカレーは、そんなに辛くなく、とても食べやすかった。
 前の席に男性がいて、私と違う緑色のナンを食べていた。直接聞くわけにもいかず、その男性が帰ってからお店の人に聞いた。グリーンココナッツナンだって。2枚も食べていたから、おいしいんだろうな。

2022年09月20日号掲載