5条通8丁目旭川はれて
TEL 080-3293-0746

 見た目がとっても可愛く、そして美味しいおはぎと、日本全国の窯元の食器が購入できるこのお店。

 なんでおはぎと器? と店長の松前翔太郎さん(36)に聞いたところ、名寄市で大正十年創業の老舗食器屋を営んでいるのだという。食と食器は切っても切り離せない、とも言い、「名寄は実はもち米の生産量が日本一なんです。ただ、もち米は原材料として使われることが多いので、認知度が低い。もっと色々とアピールして行けないかな? とお菓子やお茶などを作っていました。その流れから、おはぎを販売することにしたんです。使っているもち米はもちろん名寄産ですよ」と話す。

 

 おはぎは八~十種類が用意されていて、季節ごとに様々な商品と入れ替わる。試作段階で四十種類以上を作ったそうで、来るたびに色々な味が楽しめるよう頑張っているのだとか。

 

 

 

 この日は、オーソドックスな「あずき」(百八十円・税込)や、春らしい「さくら」(二百三十円・同)、ちょっと珍しい「ショコラ」(二百三十円・同)や「しろくま」(二百五十円・同)、そして写真映え間違いなしの「牡丹」(二百八十円・同)など八種類が並んでいた。売り切れてしまっていた「くり」(二百五十円・同)以外の商品を弊社の社員らと食べ比べしてみると、「あんの味がしっかりしていてうまい」、「食感が良い。柔らかくって普通のおはぎじゃない。おいしい」、「桜の風味がいい」、「しろくまが可愛すぎてちょっと食べるのをためらう…」などなど、大好評だった。

 

 

 私がいただいたショコラは、白あんとココアパウダーがマッチして生チョコのようで驚いた。オレンジピールがいいアクセントになり、非常に美味しかった。

 「おはぎはもちろんですが、旭川ではうちでしか扱ってない窯元の作品もあるので、ぜひ食器も見に来て欲しいです。本物の器を用意してお待ちしてます」と笑顔の松前さんだ。

 営業時間は午前十一時から午後八時半。おはぎがなくなり次第閉店。水曜日定休。(作田穂菜美)

 

 

 

ケロコメモ
 おはぎが大好きというわけではないけれど、ここを通るとつい買ってしまう。大きさも、パクっと食べられるのでちょうどいい。
 定番の「あずき」「きなこ」「ごま」も好きだけれど、楽しみなのは、その時期に登場するおはぎ。かわいいのがあったりして、次は何かと気になるので、しょっちゅう買いに行っている。
 おはぎばかり見ていたが、もう一つ、とてもおいしいおせんべいがあった。日本一のもち米玄米笑美銭米。おせんべいなんだけど、想像した味とちょっと違う。どう違うのか…ぜひ食べてみて下さい。

2023年03月28日号掲載