東旭川北2ノ5・TEL 56-6681
 焼きたてパンの香りというのは、なんだか幸せな気分になる。バターとミルクと小麦の香りが広がる小さなパン屋さん、ぱんこねては今年四月にオープンしたばかりのお店だ。

 「パン作りは家庭用のホームベーカリーから始まりました。色々なパンを食べ歩いて、あそこのパン屋さんの食感と、あのパン屋さんの具材を合わせたらおいしいだろうな、と考えて自作するのが楽しくて」と話すのは代表の鈴木りえさん(31)。

 「こだわりは道産の牛乳仕込で作っているところですね。水よりも甘みやまろやかさが出ます。食パンだと特に感じるんですが、食感にもかなり違いが出ます」と鈴木さんが言う通り、ここの食パン、ものすごく美味しいんです。そのまま何も付けずに食べても、ほんのり甘く、もっちりとした生地は満足感がとても高い。トーストにしてももちろん美味しい。

 そしてびっくりしたのが塩パン(百七十円・税込)。最近食べた塩パンの中でも断トツで美味しかった。バターでカリッとした部分と、もっちりした甘みを感じる生地に塩気が合わさって、カロリーを考えず何個でも食べたい! と思ってしまうほど。

 鈴木さんが全て一人で作るという商品は、毎回十二~十三種類とバリエーションが豊富。取材に伺った日は、なんと十五種類もの美味しそうなパンがカウンターに並んでいた。

 レパートリーは五十種類以上あるそうで、日ごとに並ぶパンの種類は違うとのこと。定番は牛乳食パン(四百五十円・同)やクロワッサン、あんクロ(ともに三百円・同)など。

 一番人気の食パンは、豆やあんの入ったものもあり、牛乳食パンとあん食パンは事前に予約もできる。

 営業日は月・火曜日。午前十一時から午後五時まで。売り切れ次第閉店。定休日などの詳細はインスタグラムで確認を。(作田穂菜美)

 

ケロコメモ
 東旭川で、あるお店を探していたら、思いがけず可愛いパン屋さんを発見。これは行くしかない!
 もう午後2時近くになっていたので、残り少ない。絶対に通りがかる道ではないので、わざわざ買いに来る人がたくさんいるということ。みんなどうやって情報をゲットしているんだろうか。
 お店はとても狭いので、2人で買っていたら次のお客さんは外で待っている。全部買い占めたくなったけれど、並んでいる人が買えないとかわいそうだから、ちゃんと残してきた優しい私。
 ピンクの塩の塩パン、めんたいブレッドがおいしかった。また行きます。

2023年06月13日号掲載