大震災が起こる前日、十日付の朝日新聞朝刊に、「メア日本部長の発言(要旨)」が載った。震災ですっかり影が薄くなってしまったが、沖縄県民を「ごまかし」と「ゆすり」の名人だと公言して更迭された、米国務省日本部長のケビン・メア氏の講演要旨である。

 昨年十二月、沖縄研修旅行を控えたアメリカン大学の学生を対象に国務省内で行なわれたメア氏の講義の中の発言。複数の学生が、正確なメモを取っていて、それを共同通信がすっぱ抜いた。

 経歴を見ると、このメア氏は、相当の日本通であることがわかる。一九九七年から九八年、東京大学東洋文化研究所の客員研究員。同年から二〇〇一年まで、在福岡領事館の首席領事。同年から〇四年、駐日公使館の環境科学技術担当公使。〇五年から〇六年、駐日大使館の政治軍事部長。そして〇六年から三年間は、在沖縄総領事を務めている。

 更迭に追い込まれた氏の発言の中身を朝日の記事から少し拾ってみる。

(工藤 稔)

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