まず、おわびです。新市庁舎の建設は、「立ち止まって考えるべきだ」という趣旨の前号の小欄に誤りがありました。

 「計画骨子」では、四・四億円となっていた第三庁舎の撤去費用が半年後の「計画」では、二・二億円に、五・八億円だった総合庁舎の解体撤去費用が四・五億円に、大きく減額されている。

 と書きましたが、「骨子」で四・四億円となっていた第三庁舎の撤去費用は、「計画」では解体工事費二・二億円と第三庁舎跡地駐車場整備費二・二億円に分けて、また、総合庁舎の解体撤去費用五・八億円は、解体工事費四・五億円と移転費一・三億円に分けて表記されていました。訂正します。

 複数の読者から指摘がありました。その一人は市議会議員で、丁寧なファクスをいただきました。感謝します。

 また、市庁舎建設について手紙が届いた。推測や個人情報に抵触する部分は除いて紹介しよう。

 ――突然このような手紙を差し上げて戸惑われるかもと思いつつも、新市庁舎建設は、余りの腹立たしさに、このままではいられず手紙を送らせてもらいます。

 一月二十三日号では、しがらみがあって口に出せないだろうと企業経営者が言っておられる通りと私もそう思っております。道新でさえも黙りこくってしまってますが、道新には期待外れでした。

 私も企業経営をしており、経営者同士でも新市庁舎の話をしますが、話した方々は皆が建設は反対で、現庁舎を耐震強化して残し、狭い分を足しましたり、第二庁舎やその他を活用したり、旧上川支庁舎(第三庁舎)を取壊して最小限の建物を建設する等の方法で、費用を市民目線で安くする方法をとるのがトップに立つ者の考えなければならないこと。ましてや日本の建物100選にある建物であると。

 ここで単刀直入に言いますが、(以下削除)

 匿名で大変申し訳なく思っておりますが、社名や名前を出せばどれだけの非難や苦情があるかと思えば、社員やその家族、そして企業にも大きく影響が出て、存続さえもできなくなるようですので、失礼で申し訳ございません。

 旭川市議会史上初めて、議員同士が意見を交わす場として一月二十三日、総務委員会(上村ゆうじ委員長)で新市庁舎の「基本設計素案」をテーマに委員間討議が行われた。そこでは、計画の根幹に関わる疑問の声が上がった。翌二十四日付の北海道新聞の記事の見出しは、「設計素案 自由に討議」。いかにも、議員たちが庁舎の設計について自由闊達に、前向きに議論した、と読める。つまり、新市庁舎建設計画そのものが「花丸」だというイメージを振り撒く。

 ところが、議員から出た意見は――

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

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