言葉は悪いが、正直に言って、「尻が青いガキじゃあるまいし、テメエの体調管理や休暇取得くらい、テメエで判断できないのかい?」と言いたくなる。報道によると、安倍首相のお仲間や取り巻きが盛んに「働き過ぎ」だの「休まれたらいかがか」だのと進言しているという。

 例えば、漢字が得意な舌禍の大将、麻生太郎・副総理兼財務相は、記者会見で、「百四十七日間、休まずに連続で働いたら、普通だったらおかしくなるんじゃないの? 体調としては。当たり前のことだと思いますから、休まれる必要があるということは申し上げた」と発言。記者に向かって、「あなたも百四十七日間休まず働いてみたことありますか?」と質問し、記者が「ありません」と答えると、「ないだろうね、だったら意味わかるじゃない。百四十日休まないで働いたことないだろう? 百四十日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったって、わかんないわけですよ」と述べたという。

 数々の疑惑や事件や問題を追及されるのがイヤで、憲法を踏みにじってでも国会を閉じたままにして、まともな記者会見からも逃げているお方に、「お休みなさい」と勧めまくる。なんだかなぁ、笑えるなぁ、そんな感じ。枕はここまで。

 福島県出身の友人からのメール。彼は定期的にフクシマに通って、東京電力福島第一原発が引き起こした大災害の経過を観察し続けている。ただ現在は、コロナ禍のためフクシマ行きは控えているそうだが。

 原発によってフクシマの住民がどんな目に遭わされたのか。彼の怒りや、哀しみや、やり場のない様々な感情を思いながら、家人と今年も彼が届けてくれた福島名産のモモをいただいたのだった。十六日のメールには、次のようにあった。

 ――寿都町長の核のゴミ最終処分場なるものへの「調査応募」表明の一件。理由は「財政見据えた」のだそうですが、なんとも浅はかというのか、文字どおり「貧すれば鈍する」ですね。

 目先の二十億円の金欲しさに、いったんことが起これば未来永劫、故郷を追われるかもしれない危険極まりない核施設を受け入れることになるかもしれない調査だと認識しているのでしょうか。

 この国が、ただ金をくれるわけがないのは子どもでもわかる理屈でしょう。フツーに考えれば、本来、受け入れがたい危険なものだからこそ、調査だけで二十億も出すわけですよね。

 交付金が注がれる原発立地の泊村が羨ましかったのでしょうかね。

 こういう人こそ、ぜひ双葉町や浪江町に視察に行くべきです。もちろん原子力ムラの輩や再稼働推進派の輩の案内ではなくてという前提でですがね。

 十年経ってもいまだに続いているフクシマの過酷な現実を見るべきです。(引用終わり)

 後志管内寿都町の七十一歳の町長が、原発の使用済み燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分場の候補地選定に向けた、国の文献調査に応募する方針を表明した。町長は、「町の財政の将来に危機感がある」などと述べ、国からの最大二十億円の交付金を活用すると意向だという。

 北海道は二〇〇〇年に「道内への核のゴミの持ち込みは『受け入れがたい』」と宣言する「特定放射性廃棄物に関する条例」を制定している。

 新聞各紙は、寿都町長が意欲を示す候補地選定プロセスへの応募に対して、鈴木直道・道知事は、明確に「反対」する姿勢だと伝える。

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

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