九月三日時点で、旭川市の新型コロナワクチンの接種状況は、二回目の接種を受けた人が十二万八千七百二十七人。そのうち六十五歳以上の高齢者は九万五千九百六人で、対象者の八五・一%に達する。

 接種対象者・優先順位は、①医療従事者、②高齢者(二〇二一年度中に六十五歳になる人、一九五七年四月一日以前に生まれた人)、③高齢者以外で基礎疾患がある人や高齢者施設に従事する人、④上記以外の人、である。

 私の職場の接種対象者は、私を含めて三人。私以外の二人は、二回の接種を終えている。接種率六六%。なぜ、接種しないのか、と問われても確たる理由を説明できない。「なんだか良く分からないけど、気が進まないので…」。誤解を恐れずに正直に言うと、「みんなと一緒に、一斉に、同じことをするのが、どうも気色悪いので…」。

 周囲の、信頼している人に、「打った方がいいのではないの?」と勧められたり、諭されたりする。「あなた自身のためもあるけど、周りの人のためにも、接種すべきではないの?」と。そうかも知れない、と思う。でも、「もし、迷惑をかけてしまったら申し訳ないけど、やっぱり接種はしたくないんです…」と答える。その時、私はきっとお追従笑いをしていると思うな。

 家人などは、「接種証明書がなければ、公的施設は出入り禁止とか、もしかすると居酒屋にも入れてもらえなくなるかもよ」と脅したりする。「そんな店には行かないからいい」。

 一人の読者が、「あさひかわ新聞で取り上げられないものか」と来社された。「大手紙は、なぜかほとんど報じないんです」と真剣な表情だ。持参された参考資料の一つ。
 ――八月二十五日厚生労働省発表の資料によると接種後の死亡者は千九十三人、接種後の重篤者は三千八百六十七人(男性千二百八十人、女性二千五百七十八人、性別不明九人)となっています。

 「引用元」第六十七回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和三年度第十六回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)資料より

 この方が心配するのは「子どもへのワクチン接種」についてだ。資料には感染症の専門家の見解に基づく次のような記述もある。

 ――新型コロナワクチンは、mRNAワクチンという遺伝子改変技術を用いた製剤であり、人類に対して今まで使用されたことがありません。そのため、短期的、中長期的なリスクも定かではありません。

 本来、承認されるまでに必要とされる治験も終わらないまま、緊急事態の名のもとに大規模接種事業が展開され、現在、国民の人体実験をもってデータを採集している状況です。

 そのような状況で、二〇二一年六月からは、身体的、精神的に成長途上にある十二歳以上の子どもたちにまで対象が拡大され、接種が勧められるようになりました。

(工藤 稔)

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