日常的にやり取りがある友人からのメール。怒っている。紹介しよう。

 ――(前略)それにつけても「GX」なる抱き合わせ法案のまやかしと、まったく議論することもなく、数を頼みに自公と維新などの補完勢力とで、「サラッ」と通してしまうのでは国会の責務をまったく果たしていないとしか思えません。

 立憲も、泉代表が「今、一番近いのは維新だ」などとのたまっているようでは、先が思いやられます。

 これだから、若者・現役世代は「結局、誰に入れても同じだ」と、選挙に対する「興味」を失ってしまうのかもしれません。

 それにつけても、マスメディアの沈黙ぶりというのか、すっとぼけぶりというのか、恐ろしいばかりです。「フクシマ」など、まったくなかったかのようです。

 「バラ色」に描かれた「GX」、かつて双葉町に掲げられていた、「原子力、明るい未来のエネルギー」というアーチの文言が思い出されます。
 原発に限らず、何事にも見事な翼賛ぶりで、タモリだったかが、「新しい戦前」と言ったとか言わないとか…。まったく、そのとおりですよね。(後略・引用終わり)

 ちょっと「GX=グリーントランスフォーメーション推進法案」について補足すると、企業などが削減した二酸化炭素の排出量に値段をつける「カーボンプライシング」を導入し、排出量の削減目標を達成できなかった分を市場から買い取らせるなどして金銭的な負担を求めるほか、脱炭素に向けた民間投資を後押しするため、新たな国債「GX経済移行債」を今年度から十年間、発行することなどが盛り込まれている。原発や火力を温存するために将来世代にわたって大きな国民負担を求める内容で、しかも官民のお金を流し込む先は経済産業省に委ねられるという、たいへん問題の多い内容だ。

 枕は、ここまでにして。沖縄旅行の話をしよう。三泊四日の旅行で、個人的に一番の楽しみは、美ら海水族館だった。何年か前に、海外に移住する前の娘と家人が二人で行って、「すごかったぁ」と感激した話を聞いていたから。巨大なジンベエザメやマンタが泳ぐ水族館に向かう途中、国道四四九号を走り名護市街を抜けると、バスの左側にパラシュート降下訓練中に米兵が誤って農地に落下したというニュースでその名を知っている伊江島が見えた。

(工藤 稔)

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